たかじん本 付箋だらけの殉愛
たかじんの最期を書いたノンフィクション小説「殉愛」の信憑性は地に堕ちた。
次々と明かされるさくら未亡人・驚愕の正体とは・・・。

キーワードで見る空間模様 二人でシェアしたかった

たかじんが逝去する3ヶ月前から、さくらはたかじんの妻であったが、「殉愛」でいうところの誰も知らなかった741日間において、たかじんとさくらのポジショニングはどうだったのだろうか。

★2012.6.9 女の魅力

手術から二ヶ月後、たかじんは退院し六本木のマンションに戻る。


【引用 :殉愛165P】
実はこの時点でも、さくらとたかじんは一度も肉体関係がない。出会ってからしばらくの間、たかじんは、さくらと結ばれたいという意味のことを何度か日記に書いているが、そりが果たせないうちに病気がわかった。その後はさくらを大切にするがゆえに手を出せないという心境が綴られている。手術してからは、体力的な問題でそういう行為はできなかった。
(中略)
心から愛する女性には手を出せなくても、他の女とは平気でそういう関係を持つことができた。私は同じ男として、この心理はわからなくもないが、さくらには理解できなかったようだ。
(中略)・・・自分には女としての魅力が乏しいのではないかという引け目を感じていた。


・・・「大切にするがゆえに」思い起こしてみると、自分も初恋の頃はそういう感覚があったなあ、まだまだ世の貞操観念が残っていた時代のことだが。
さくらは金銭で肉体関係を結ぶ過去を持つ女。たかじんの日記が本当だとしたら、さくらはどれほどの演技を重ねたのかと考えてしまう。


★2012.6月

さくらは朝昼晩とすべての食事の栄養を考えつつ、たかじんの好きなものを工夫して食べさせた。
掃除や洗濯や買い物はもちろん、風呂に入れて、体を洗い、パジャマを着せるところまですべてだ。
便を見るのもさくらの重要な仕事の一つだった。いい便が出たときは、抱きしめて背中をポンポンと叩く と、子供みたいに喜んだ。


二人は何かいいことがあるたびに、ハグしたり、キスしたり、ハイタッチをするようになった。一日に何度もした。人がそばにいても平気だった

・・・全編を通して言えることだが、たかじんの幼児性を際立たせる表現が一つの柱となっているが、たかじんが番組内で演じた実家との断絶を逆手にとり、実母の母性愛に欠乏した彼を訴えたい意図に思える。
外国人と二度の結婚歴があるためか、さくらはボディタッチが頻繁だと伝えられている。人前でも平気なのは、さくせにとってスペシャルなことではない。

★2012.7.7 初めてのプレゼント

【引用 :殉愛180P】
大丸に行ったとき、テイフアニーで小さなダイヤの付いたネックレスを買ってくれた。彼からもらった初めてのプレゼントだった。
三越のポッテガ・ヴェネタでは、お揃いのパスポートケースを買った。
「これを持って、いつかハワイに行こう
「そのためにも、もっと元気にならないとね」
「頑張んでぇ!」


★2012.7.11 エンゲージ・コミットメント

さくらが買い物から戻ると、たかじんが看病日記を開き、泣いていた。
「さくらがおったからや」
「それにしてもや、さくらはたかじんオタクやなあ。一日中見てるやないか」と言った。

【引用 :殉愛181P】
「前に、退院したら結婚しようと言ったけど、もう少し待ってほしい。ぼくの復帰を祈ってくれる人がたくさんいるのに、それが果たせないまま、自分だけが幸せになることはできん」
「いいよ。私もじんちゃんに復帰してもらいたい」
「ごめんな、さくら。わがままを言うて。でも、やしきたかじんが復帰したら、必ず一緒になろう。約束する。ほんで、お父さんにも胸張って挨拶できるようにする」
「じゃあ、それまではエンゲージ・コミットメントしましょう
「うん!」
二人は「将来、結婚に向けて元気になる」「それまで一緒に頑張る」「愛する人はお互いだけ」を約束した。最後に、「もし、二人の間にケンカがあっても、その日のうちに解決する」ことも決めた。


・・・エンゲージ・コミットメントの言葉は初めて知ったので意味を調べてみたが、解釈が曖昧なようで、使う人によって恋愛の始まりから婚約まで幅が広そうだ。引用文の流れからこの時は、さくらは結婚と同様の生活を意識して使ったと思う。後日出てくる「二人で貯めたお金」発言の根拠は、このコミットメントを指していると思う。
たかじんはもう少し待ってほしい理由として、ファンに申し訳ないと言っているが、この段階でさくらに対し何らかの理由で懐疑的になっていたと思う。

★2012.7月 身の回りの世話

さくらは風呂だけではなく、歯磨きを除く身の回りのすべての世話をした。たかじんが自分でおしっこができるようになっても、「(尿瓶で)取って!」と言って甘えた。


・・・この文を真に受けると、下の世話まで含め、既に完全看護状態じゃないか。
風呂で体を洗ってあげたとの表現が数ヶ所出てくる。下衆の勘ぐりになるが、さくらは衣服を着けてそうしたのだろうか。もし衣服を外していながらたかじんが性的に興味を示さなかったとしたら、さくらの懸念通り「女としての魅力」に乏しかったのかも知れない。

★2012.7.24 浮気

前日、久し振りに大阪へ戻った。
買い物に出掛けるさくらに、たかじんは「ゆっくり買い物しておいで」といい、さくらは女に会うつもりだなと直感した。
買い物後、時間を潰していたさくらがメールを入れた。「今から帰ってもいい?」「さくら、早く帰って来て」と返事が来たが、戻ると たかじんは上機嫌だった。さくらはハグはしたが、キスはしなかった。

【引用 :殉愛186P】
夜、「何か心当たりがあるんじゃないの?」とさくらが訊いた。
「ちゃうねん、電話したらすぐに来よるねん」「あいつにはずっと定期的におこずかいをやってたんや。それが急になしになったから、金に困ったらしいんや。そやから、金やるなら来いと言うたんや。金払ただけで、何もしてへん
「だからって、二人の家に入れていいの?」
「ごめん、けど、何もしてへんねんから、許してや」
さくらはため息をついた。
(中略)
二週間ほど前にエンゲージ・コミットメントしたばかりだ。簡単にその約束を破るなんて許せない。彼の言うように
、何もなかったのかもしれない。しかし二人の神聖な家に、さくらから見れば不潔な女性を入れたことは耐えられなかった。
(中略)
さくらにはそんなふうにタダをこねるたかじんが幼い子供に見えてきた。この人は理屈が通らない子供と一緒なのだ。もうこれ以上怒るのやめよう


・・・エンゲージ・コミットメントした途端、「二人の神聖な家」「入れていいの」と表現が変わっている。結婚したのでもなく、さくらが幾何かの資金を出したでもないマンションをこう言われると、たかじんの性格からすると「面倒な女」と写ったことだと思う。
不潔な女とは誰を指しての言葉なのか? 妻の座に在りながら愛人生活をしていた自分はどう表現される考えていたのか? 説明は不要だと思う。

★2012.9月 プレゼント

プラダで素敵なサングラスを見つけたさくらはたかじんにプレゼントした。天国に旅立つときにかけていたのはこのサングラスだ。

・・・さくらがプレゼントしたエピソードが数ヶ所あるが、さくらのお金なのか"二人のお金"なのか。

★2012.10.5 全部あげるよ

フエースブック事件とは「変革の誕生日」と題されたたかじんの女性関係が書かれた記事がアップされた騒動のことだ。この中でさくらだけが好意的に書かれている。

さくらは犯人捜しをするつもりはない、大事なのは、たかじんを信じてついていくことだ。自分たちのことをよく思わない人物がいたとしても、二人の信頼関係が崩れると、彼らの思う壺だ。
たかじんの誕生日のこの日、さくらがプレゼントを渡すとたかじんが言った。「もうひとつねだってもいいかな」
何が欲しいの?とさくらが訊く。
さくらの人生と時間が欲しい
「いいよ。じんちゃんに全部あげるよ

(※/詳細はこちら・フェースブック事件・変革の誕生日)

・・・彼らとはKマネ達を意味していると思うが、訴訟魔のさくらが犯人捜しをしないのは不自然だ。

★2012.11.20 ハワイ生活

二人はハワイに着いた。


【引用 :殉愛 208P】
「さくら、こっちにおいで」
「そばに行くと、たかじんは彼女を抱きしめた。
「ハワイまで連れてきてくれてありがとう」
「連れてきてくれたのは、じんちゃんだよ」
「ちゃう!」と彼は言った。「さくらが連れてきてくれたんや
その夜、彼はベットで、さくらはベッドのそばのソファで寝た
さくらは長い看病生活で、いつのまにかソファーで寝る癖がついていた。いつでもすぐに起きられるようにするためだ。

・・・たかじんはハワイまで来れる体調に戻っていたのだから、寝ずの看病は不要。さくらは自分に与えられたベッドで寝るといいだけだ。殉愛にはこのように細かな点で不自然な描写が多く、疑念が積重ねられていく。

★2012.12.12 手を切った

【引用 :殉愛 208P】
さくらが左手指の骨が見えるくらいの怪我をした
「今まで自分は何も考えないで、ただ、さくらに世話をしてもらってきただけやった。今夜、さくらが怪我をして、その気持ちがわかった。さくらがどれだけ不安やったか、それから、どれだけ優しかったか・・・。情けないけど、初めてわかった。これから、もっともっと大事にする」とさくらに言った。
(※詳細はこちら・さくらの怪我)

・・・この直後に撮られた写真では大怪我の痕跡は見当たらないと言われている。梅干し大の指輪を買う口実の為のエピソードなのだろうか。

★2012.12.18 何度目かのプロポーズ

たかじんが指輪を見に行こうと言った。
「さくらが手を切ってから、前以上に結婚について考えるようになったんや。婚約指輪を贈りたい」
テイフアニーのお店で「梅干くらい大きなダイヤが付いたのをくれ」と冗談を言った。結果的に数百万円の指輪をキャッシュで買った。
クリスマスの日、たかじんは指輪を差し出した。
「ぼくのためにありがとう。さくらに出会えて本当に幸せやった。こんなアカンタレやけど、これからも一緒にいてほしい。これからは元気になって幸せにするから、ずっとそばにいて笑っていてほしい」
言いながら、たかじんは途中から泣き出した。もう何度目かのプロポーズだったが、今までで一番感激した。しかし彼と結婚するのは、本当に復帰したときと決めていた。

・・・相手が拒んでもいないのに、プロポーズを何度もするものなのだろうか。高価なプレゼントを買わせた言い訳にしか聞こえてこないのだが。

★2012.12.31 ツーショット写真

ツーショットの写真を梅田に撮ってもらった。

・・・写真嫌いで通っていたたかじんとしては、さくらとのツーショット写真が多く残されている。この日の写真も、婚約指輪購入と関係があるのだろうか。

★2013.1.1 ハワイで結婚式

復帰したらハワイで結婚式を挙げよう」
「いつ?」
夏くらいかな。親しい仲間だけを集めて祝ってもらう」
結婚式も素敵だったが、それよりもたかじんが元気になって復帰する姿を想像しただけで、さくらは胸がいっぱいになった。

・・・婚約指輪購入からこの日まで、結婚に関するエピソードが目立つ。さくらがハワイで「このまま籍を入れなければ訴える、とたかじんに迫った」とのタレコミ(真偽不明)を掲示板で見たが、事実ならこの時期だったのだろうと思う。

★2013.2.21 女の電話

復帰前検診が終わった後大阪に戻った。たかじんは相原を伴い久しぶりに新地へ飲みに出掛けるが、忘れた携帯に何度も電話が入り、さくらが出ると、女の声でいきなり「明日、パンツ穿いていかへんから楽しみにしといてや」と言って切れた。
たかじんが戻るとさくらの機嫌が悪く、理由を聞いたたかじんは、連れ帰った相原が代わりに説明するよう求めた。
「前にも二度、家に女性を入れた。今回が三度目。・・・もう無理
翌日の朝、たかじんは「金を渡すだけや」と言い訳をする。


【引用 :殉愛 230P】
「もう、ハワイに行くのはやめる」とさくらが言った。
「さくらが行かへんやったら、ぼくもいかへん」
「勝手にしたらいい」
「ハニー(たかじん)はハワイに行ったらいいじゃない」
「さくらが行かんやったら、行かれへん」
「どうしてそんな勝手を言うの」
「ぼくのエゴイズムという歌、さくらも好きやんか。ほな、僕の言うてること、わかるやろ」
エゴイズムという歌は、タイトル通り男のエゴを歌った曲だ。さくらはこんな勝手はないと思った。
「歌が好きなだけで、歌詞の内容が正しいとは全然思っていない」
「そんな恐い顔せんといてえな、。さくらはいつもにこにこして笑ってたらええねん
・・・一時間くらいのやりとりの末に、一緒にハワイに行くことに同意させられた。
たかじんを風呂にいれながら、自分が情けなくて涙がぽろぽろ溢れた。
実は、この時点でも、まださくらとたかじんは一度も肉体関係がない
(中略)
自分には女としての魅力がないのではないかということ。もうひとつは自分がかねて「結婚する人以外とはセックスをしたくない」と言っていたからではないかということ、つまり、彼がセックスをしないのは、自分と結婚する気がないということではないのか。
もしかしたら、彼は自分を都合のいい家政婦のような存在と思っているのかもしれない。だから、あとあとややこしいことを言われないように、セックスもしないのかも・・・。
さくらは女性と会わないようにマンションを出た。「わたしはいつか彼に捨てられるかもしれない」と思った。


たかじんはマンション戻ったさくらに、「何もなかった、金だけ渡した」と言ったが、さくらはスーツケースに服を詰め出し、「自分のマンションに帰るの」と言った。

この後、さくらはたかじんの二つの携帯と、記録用の携帯に登録されている女の番号とアドレスを削除した。さくらが「早よ、出さんかい」と怒鳴ったのはこの時のことだ。

(※詳細はこちらで・早よ、出さんかい!)

・・・エンゲージ・コミットメントした日、たかじんはくらに対して懐疑を持ち出したのではないか、と書いたが、この頃は不信感に変わっていたと思う。突然の帰阪で女と会い、「男のエゴ」と言い放ち、さくらには「にこにこ笑ってるだけでいい」と突き放している。たかじん遺産相続に照準を定めたさくらは、ハワイ同行を承諾するしか術がなく、自分のマンションに帰るとのフェイントも空しい。
たかじんも「都合よく使える女」としてキープしておこうとの魂胆は間違いなく有っただろう。なぜならこの年の8月までは、前妻に遺産を相続させるので看取ってほしいと連絡をしていたのだ。さくらが時々思う「いつか捨てられる」は事実で、様々な機会に婚約・結婚の既成事実を追い求めていたと思う

(※前妻についての詳細はこちらで・直葬の日)

★2013.2.24 復帰前のハワイ

二人は、再度ハワイへ向かった。
たかじんは魅力的な人だし、自分は彼に惹かれている。彼は自分を可愛がってくれているし、大事にしてくれているが、本当に愛してくれているのだろうか

・・・惹かれているのはさくらの方である。

★2013.3.8 墓地

二人はダイヤモンドヘッドが見える墓地を買う。
ぼくがここに入ったら、いつかさくらもここに来てほしい。ずっと待ってるから」さくら黙ってうなずいた。
「せやけど、それまでは二人で生きていこう」さくらとたかじんは墓地でキスをした。

・・・墓地の購入が事実なのか不明だが、たかじん親族に分骨しない理由に使われているかと思う。

★2013.3.13 帰国

日本へ戻るためハワイを飛び立った。
「楽しかったね、ハニー」
「今回のハワイは一生忘れられへん。復帰出来るくらい元気になれたし、全部ハニーのおかげや

★2013.3.18 純愛

読売テレビ越智会長が食事会を開いてくれた。
たかじんはさくらを「ぼくの一番大切な女性です」と、さくらを紹介した。
「たかじんさんとさくらさんは、純愛なんだね」と越智が言った。
(※食事会詳細はこちらで・読売テレビ会長と食事会)

・・・さくらを一番大事なのはテレビ業界の人間。

★2013.3.20 収録前日

復帰一本目の録画を控えたこの日まで、たかじんはさくらに「復帰のスタジオに来てほしい」と言わない。この日の為にともに頑張って来たはずなのに。さくらは寂しさを覚えた

★2013.3.21 二人でシェア

さくらのスタジオ見学を、たかじんはKマネに連絡させると言ったが、Kマネから「今日は来んといてください」とメールが入る。
復帰の日のスタジオ収録に立ち会えないとわかったさくらは泣いた。なぜ、フィアンセである自分をオフィシャルな場に連れていくことを拒否するのか。
彼にとって、私は公式の場で紹介できる女ではないのだろうか。所詮は家政婦のようなものと思っているのではないか。復帰するまでの都合のいい女なのかもしれない。「私はいつか捨てられるのかもしれない・・・」と思った。
たかじんが「Kがスタジオで泣いとったらしい」と言うと、さくらは「さくらもその場にいて、泣きたかったよ」と言うと、たかじんはこれから元気になったらいつでも来れると言った。
「そうじゃない!、今日という日を二人でシェアしたかった。前に何でもシェアするって約束したじゃない」

・・・殉愛の真実によると、たかじんはさくらをこう言い表している、「人前に出せん女」。たかじんが全身全霊で取り組む復活の場に、出せるワケがないのだ。仕事人として至極真っ当な判断と言える。
さくらには録画を見ようと言うが、シェアしたかったと責める。

(※詳細はこちらで・テレビ復帰の日)

2013.3.22 終わりにしよう

この日もスタジオ収録に呼ばれず、さくらは何度も泣いた。
浮気がわかったときも悲しかったが、比べものにならなかった。やしきたかじんは冷たい人だと思った。
私を愛してはいないだけだ。完全に体調が回復したら、間違いなく捨てられる・・・。
「都合よく使われるのは、終わりにしよう」

・・・これまでの人生で男を都合よく使ってきたのがさくらと言えよう。別れには訴訟で金銭を得る成功体験を数度持つさくらが言う終わりにしようは、退却ではない。狙った獲物は外さない獰猛な野生動物の攻撃性に似て心境を持った時だったと思う。

★2013.3.23 心の変化

さくらはいつもと違う形だけのハグとキスをした。彼とはいつか別れなければならないかもしれないと思っていた。たかじんはさくらの心の変化に気付いていないようだった。

収録を終えたたかじんは、橋下大阪市長と相原を連れてきた。
たかじんはさくらを「これ、ぼくのフィアンセ、さくらや」と紹介した。相原がたかじんとさくらの式を勧めると、「さくらのお父さんにまだ挨拶していない。お嬢さんをくださいってきちんとお願いしてからもらう。そのためにも仕事をきちんとやる」と言った。

・・・さくらの心境の変化と時を同じくして、たかじんも変化したと思われる一言を残す。さくらを橋下市長に紹介する際に、「これ」との表現を使っている。関西語はよく理解していないが、フィアンセをこれと表現するのは、一種の蔑視だと自分は思っている。

キーワードで見る空間模様 じんちゃんのために死ぬよ

たかじんが逝去する3ヶ月前から、さくらはたかじんの妻であったが、「殉愛」でいうところの誰も知らなかった741日間において、たかじんとさくらのポジショニングはどうだったのだろうか。

★2012.1.25 マンションの鍵


【引用 :殉愛 96P】
一月二十五日、出会ってちょうど一ヶ月にあたる日に、たかじんはさくらにマンションの鍵を渡したそしてひと部屋を与え、さらにクローゼットの引き出しもさくらの分を空けてくれた。
たかじんは真面目な顔をして言った。
「ぼくは何日生きるかわからへん。これからすべての日が記念日みたいなもんや。いつ死ぬかわからんから、ぼくの言うたこと、したこと、全部覚えていてほしい
「わかった」とさくらは答えた」。これから胸にも耳にも頭にも覚える」

・・・マンションの鍵を渡し、一部屋を与えたということは同居が始まったと見ていいと思うが、3月に伯父から借りているマンションから向かいのマンションに越すとも書いてあり、実態がよく分らない。
推測すると、たかじんもこの時期は衝動的な行動をとっていたが、急速に冷めて向かいのマンションを提供することになったのではないだろうか。
全部覚えていてほしいと言ったのは、ガン撲滅チームの書記係としてではないかと思う。


★2012.1.27 ・スタジオ見学

たかじんが「最後になるかもしれないので、一度見ておいてほしい」と言い、そこまで言って委員会の収録を観覧する。
さくらはテレビ局へ行く前に、長い髪を切った。たかじんはこのヘヤ―スタイルを大喜びした。たかじんが愛した「京都の女性」と同じだった。

・・・京都の女性とは、たかじん不遇時代に付き合った女性を指すが、その人と姿形が似ているとの理由で喜ばれても、心はここに非ずと言える。自分が女性なら「代用品かっ!」と突っ込みを入れるだろう。

★2012.1.30 ・ステージⅢ

三田病院でステージⅢを宣告され、にこりともしない たかじんの背中を、さくらがさすり続けた
その後、買ったばかりの東京のマンションへ行った。
「ここはどの女も入れていない。二人だけの新居や。さくらちゃんが思うように自由にリフォームしてもらったらいい」
自棄になったたかじんは、「最後まで無茶苦茶して死んでいくような男でないとあかん、毎日飲み歩いて、新地で死にたい」と言った。

【引用 :殉愛 96P】
さくらはメールを送った。
「じんちゃんがそういう考えであれば、さくらは支えることができません。私が好きになったのは、目の前の屋鋪隆仁で、みんなのやしきたかじんではない。だから、治る可能性があるのに、元気になる可能性があるのに、一緒にいられる時間が長くなる可能性があるのに、そっちのやしきたかじんの生き方を望むならもう私には何もできません
翌朝、たかじんから返事があった。
「一緒に頑張る」

・・・背中をさするボディランゲージは、さくらの得意技のようで、たかじん死後も含めて各所に登場する行為である。
有名な人気者になったことがないので良く解らないか、本名の自分を好きになったと言われると嬉しいものなのだろうか。さくらはそこらのミーハーと一線を画した存在を演じたかったのだろう。
「もう私には何もできません」の言い回しは、奥様掲示板にも似た書込みがあり、本人降臨か!と話題になったが、弱者(病人等々)にとっては堪える追い込みの言葉だ。
死後のMoney事情では、「家鋪隆仁」と「やしきたかじん」の両方を独占しようすることになるのだが


★2012.2.5 ・検査入院

たかじんが入院中、さくらは東京のホテルに泊まる。退院後、大阪に戻る。

★2012.2.21 遊び相手

この日、さくらはKマネとUの三人で食事に出かけ、その席上でUから言われる。「あの人にとって女なんか ただの遊び相手やで。今は病気で気が弱っているから、あんたに頼っているけど、病気が治ったら、すぐに捨てられるで」
さくらはマンションに戻り泣いた。二人の言う事は出鱈目だと思おうとしたが、もしかしたら本当かもしれないと考えると不安でいっぱになった。自分はやしきたかじんのことを何も知らない。もしかしたら自分はとんでもない過ちを犯したのかもしれない。
翌日、たかじんに言うと、「記にすんな、。あいつは昔から一言多いねん。あいつにはぼくから言っておく」と答えたが、明確な否定はなかった。さくらは少し悲しかった。

・・・今は病気で気が弱っているからは、言い得て妙である。この段階では「とんでもない過ち」に繋がる事実はない。伊夫イヴァンもTwitterの書込みを見る限り、さくらの帰国を首を長くして待っているのだから。

★2012.3.11

抗がん剤治療で入院中、たかじんが胸の痛みを訴えたため、さくらも病室に泊まり込むようになった。

★2012.3.24 浮気

さくらはたかじん自宅の向かいのマンションに引っ越す。片付けを終えたかじんのマンションへ行くと、エレベーター前で派手な服装の女とすれ違う。女は「あんた、遊ばれているで。私、今、じんちゃんとやってきてん」と言った。
玄関の三和土に、女性もののハンカチとメモが落ちており、メモには「消えろ、ブス」と書かれていた。さくらはたかじんに「誰か来たの?」と訊くが、Kマネしか来ていないと言い張る。
さくらはいつものように足裏マッサージをして帰った。

【引用 :殉愛 113P】
失望とかショックという言葉で表せるものではなかった。心がナイフでえぐられるようだった。私がいったいどんな悪いことをしたというのか。イタリアに戻るチケットを引き裂いてまで彼のために残ったのに、その仕打ちがこれか。なぜ、こんなひどい目に遭わなくてはならないのだ。
(中略)
実は、この日までたかじんとは一度も肉体関係がなかった。性的な意味での体の愛撫もない。さくらも最初は意外に思えた。(中略)・・・私のいない間に、彼は他の女とそういう関係を結んでいたのだ。
私は「女性」として見られていなかったのか。彼にとっては、ただ病気の世話をするだけの女だったのか。
(中略)この人を支えていくことはできない!もうお別れしよう

・・・「今、やってきてん」まさしく下品な言葉であるが、たかじんをよく知る人は「あんな下品な女とは付き合わない」とも言う。殉愛ではたかじんの周囲の女性は、ことごとく下品に扱われている。社会性に欠しいさくららしい取材だったのだろう。
病気の世話をするだけの女だったのか疑わしいが、オンリー・ワンでなかったことは確かだ。しかし、それがどうしたと言うのか。さくら自身、常に複数の男性間を行き来している身であり、この時間も人妻であるのにだ。
結果論になるが、ここでお別れしてくれていたなら、たかじんは親族やファンを悲しませる結果とならずに済んだと思う。本心とは思えない「お別れ」の言葉が虚しい。

★2012.3.25 許してほしい

さくらはKと会い、たかじんと一緒に東京の病院へは行けないと告げるが、Kマネは「その女と師匠は何もない、師匠を見捨てないでほしい」と言った。
たかじんの部屋へ行ったさくらはたかじんに言った。「昨日、マンションに来たとき、下で女の人に声かけられて・・・」
「何、その女、誰?」
「その人、すれ違うとき、じんちゃんと今、してきたって、言った」
たかじんはいろいろ説明するが、さくらは納得しない。
「さくらは心から信頼できない人のそばにいる自信がないし、一緒に頑張れない。じんちゃんはその人に看病してもらったらいい
たかじんは、その女はただの遊び相手だと言うと、さくらは「さくらも遊び相手の一人?」と訊いた。
「ぼくが本当に結婚したいと思っている女はさくらちゃんだけや」「もう二度と会わん、だから許してほしい
真剣な顔を見ていると、見捨てることは出来ない。決して許せない・・けれど、許す努力をしよう。

・・・東京の病院へ行かない、他の人に見てもらえ。さくらは許してほしいと言わせる話法に長けている女だと感じる。

★2012.4.6 お利口さん

二人は芝公園まで桜見学に出かける。
たかじん「さくらってええ名前やな、でも家鋪さくらのほうがええで。森田さくらよりもええ」
来年も見に来ると約束してと言うたかじんに、さくらは心の傷は癒えていなかったが「お利口さんにしていたらね」と答えた。

★2012.4.9 結婚しよう

たかじんは初めて「さくら」と呼び捨てにした
「さくら、手術が無事に終わったら、結婚しよう
さくらはうなずいた。

・・・もうやっていけないかもしれないと言って2週間、結婚に同意する不思議。

★2012.4月 夜間譫妄

たかじんの夜間譫妄が強くなり、ひとり言を言い出す。殆どが他の女性との経験談であったが、「さくらは本気で惚れた女や」とも言った。
「夜間譫妄でいろんな話を聞かされたことで、ようやく浮気を許す気になった ような気がします。彼が本当に私を愛しているということもわかりました」

・・・譫妄は無意識のうちに起こるものであるが、たかじんの頭の中には「女」のことしかなかったのか。夜間譫妄の症状まで持ち出して、自分への想いを強調する技法に思えてならないのだが。

★2012.4.19 再手術の日

たかじん「この恩返しをせなあかん」
さくら「じゃあ、幸せにしてくれる? 」「言うたことは絶対にやる」と指切りした。


・・・恩返しには様々な形があると思うが、結婚を持ち出して迫っているのは、むしろさくらの方である。

★2012.4.20 お父さん

【引用 :134P】
「さくらのおかげで頑張れた」たかじん言った。「元気になったら、さくらのお父さんに会いに行きたい。ほんで、お嬢さんがどんなに素晴らしいかを伝えたい
さくらはそれよりもたかじんが目を覚ましたことが嬉しかった。

・・・さくらは父と会われたら困る立場、伊夫イヴァンの存在と併せて、さくらの過去をいろいろ知っているからだ。

★2012.4.22 伯父.

病院にプジ―の購入を打診するが難色をしめすと、さくらは伯父に電話し、一億円を無心する。

・・・ここで書かれている伯父と会ったとしても、プジ―とは無関係な用件だった可能性が高い。伯父と表現しているが、殉愛の真実では元愛人だったF氏とされている。
(※F氏についてはこちら・ さくらを通り過ぎた男達)

★2012.4月 じんちゃんのために死ぬよ

【引用 :134P】
そして何度もおしっこにトライした。もちろん尿瓶でおしっこを取るのはさくらの役目である。
「他になにかしてほしいことある?」とさくらは訊いた。
ずっとそばにいてほしい
「さくらでいいの?」
そう訊くと、たかじんは嬉しそうに「当然」と答えた。そして、
女は尽くして尽くして死ぬもんなんや。さくら、そうやな」と言った。
「いいよ。じんちゃんのために死ぬよ
本心だった。彼のためなら死んでもいいと思った。


・・・殉愛騒動後、マスコミ取材に対して自殺未遂もあったと答えているが、当時のSNSから窺がえるウキウキ振り、遺産に対する執念、祭祀の扱いを見る限り、じんちゃんのために死ぬの言葉は虚しい。

★2012.5.5 ひとつになりたい

「さくら」と呼ばれ近くに行くと、たかじんが ぎゅっと抱きしめた。それを何度も繰り返した。
「そばにいれて良かった、色々なことを許してしまう。彼がこれまで付き合ってきた人とさくらはまるで違うと思う。それでも選んだのはじんちゃんだから。こんなにそばにいられるのだから、心もカラダもひとつになりたい


・・・これまで付き合ってきた人とまるで違う、の意味は何だろうか。殉愛で描かれた他の女は、打算的な汚い女ばかりだ。自分は違うと言うのか!? 抱いてもらえない悔しさなのかも知れない、カラダも一つになりたいのだから。

★2012.5.13 嬉しい

たかじんは「もう、仕事はええ。ひらがなのやしきたかじんやなくて、漢字の屋鋪隆仁になって、さくらと二人で静かに暮らしたい」と言った。さくらはやしきたかじんに戻してあげたいと思った。
「私は幸せな女だと思う。きっと色々な人がじんちゃんを大好きで、ファンで、お世話したいに違いない。お世話できるのが嬉しい

・・・知合った初期は「家鋪隆仁」を好きになったと言って近付き、距離が近まると「やしきたかじん」側近を嬉しがるさくら。

★2012.5.25 いつ死ぬかわからない

一億円を借りた伯父と会い、不要となった小切手を返す。五千万円入りのボストンバッグを渡される。

【引用 :殉愛 154P】
「なんで、そんな奴にそこまでするんや」
「私にとって大事な人だから」
「あんな女たらしと真剣に付き合ってるつもりか。遊ばれてるだけかもしれん。都合よく使われているだけと違うんか」
いつ死ぬかわからへんのに・・・、(中略)それでもいいのか?」
さくらはうなずいた。

たかじんにはさくらの誕生日だから伯父が会いに来たと説明。たかじんは指輪をもっているふりをし、さくらの指にはめる仕草をしてった。「結婚してな」。さくらは嬉しくて泣いた。

・・・たかじん死後この五千万円は、たかじんの金庫に入っていた2億8千万円の内の一部だと主張することになる。作り話だとすると、べストセラーとなった書籍・殉愛の中でアリバイ工作をしたことになる。著者は伯父への取材で確認しただろうか、そうでないなら遺産工作を幇助したことになる。
この伯父が愛人として出て来たF氏なら、会話の端々にさくらに対する未練が読み取れ、さくらが傾注しているたかじんが憎かったことだろう。「いつ死ぬかわからへんのに」と言ったのはたかじんの病状をさくらから聞いたのだろう、殉愛の真実で明かされた海戦山戦な伯父の正体から、「たかじん遺産獲得」へ向けた方策を伝授された可能性もある。

★2012.5.29 私がなにもかもやる

久保田医師は、「さくらさんが自宅でそれができるなら、来月の初旬には退院できます」と言った。「私がなにもかもやるので、退院させてほしい」と言う。

・・・たかじんの最期を看取った久保田医師の言動には、不可解な点が多数見受けられるのだが、ここでの「さくらがそれができるなら」の発言の真意は、患者、或いは付添い人から強く要望されたのではないだろうか。或いは、クレーマーなさくらに病院側が辟易した可能性もある。そうでなければ条件付き退院を勧めるはずはない。

★2012.6.1 家に帰れるなんて

退院日を打診されたさくらは「六月九日」を選び、たかじんに伝えた。「家に帰れるなんて・・・」と呟き、「それにしても、シックスナインの日というのは、いかにも縁起がええなあ」と言った。
その後、さくらを札幌とハワイに連れて行きたいと話した。

・・・この後、特に札幌は頻繁に行き来し、多くのエピソードを残す地となる。

★2012.6.4 料理

さくらに京都こずこんオーナーシェフの鵜川から電話があり、さくらは「料理の師匠になってください」と頼む。たかじん好みの味を知るためである。

・・・たかじん好みの味を、と言えば聞こえはいいが、さくらの都会っ子ブログでは、料理が殆ど出来ないとカミングアウトしている。幾度もの結婚歴を残すアラサーとしては情けないことだ。

★2012.6.8 お別れするとき

退院前日、たかじんはエルビス・プレスリーの「愛さずにはいられない」のサビの部分を英語で歌った。
さくらは再発した時は最後だ、いつかお別れするときが来た としても、笑顔でいよう思った。


・・・この段階で、再発したら終わりなことを認識している。多くの遺産を残すであろうたかじんと、離れるわけにはいかないのだ。


さくらの足跡・発病~再休養

2012.1.2 (殉愛)
たかじんマンションへ行く。お節料理と鯛の尾頭付きが用意されていた。鯛の目を見て「怖い」と言う。

2012.1.3 (伊夫・イヴンtwitter)
伊夫・イヴン、イタリアへ帰国。
※The Gaijin is back to Italy


2012.1.3 (殉愛)
たかじんのマンションへ行くと、友達が7人いた。酔いつぶれたたかじんの枕元に「二日酔いの薬」を置いて帰る。

2012.1.4 (殉愛)
お粥を買って夜9時にマンションへ行く。

2012.1.5 (殉愛)
足裏マッサージをする。マッサージ用オイルはあらかじめ持参していた。

2012.1.6 (殉愛)
足裏マッサージをして帰る。

2012.1.9 (殉愛)
たかじんがお好み焼きを作ってくれた。足裏マッサージをして帰る。

2012.1.11 (殉愛)
たかじんから「イタリアから日本に帰って来てくれへんか」と言われる。さくらは「イタリアと日本に暮らしながら結婚生活をするのも可能じゃないですか?」と答える。
たかじん「向かいのマンションに暮らすねん、あるいは、同じマンションの上と下とか」と言った。
足裏マッサージをして帰った。

2012.1.13 (殉愛)
たかじんのマンションで、300万円渡される。

2012.1.14 (殉愛)
さくら、イタリア行きのチケットの搭乗日変更をした。マンションを貸してくれている伯父に、「2月3日まで日本にいる」と連絡した。

2012.1.15 (殉愛)
たかじんは山王病院で人間ドックを受けるため、Kマネと東京へ向かう。
[大阪-東京]

2012.1.16 (殉愛)
たかじん「食道ガン」が見つかる。さくらはイタリア行きのチケットを縦に引き裂く。

2012.1.17 (殉愛)
帰阪したたかじんを新大阪駅まで迎えに行く。たかじんはKマネに、「さくらをマネージャーにするから、名刺を作れ」と言った。
[東京-大阪]

2012.1.18 (殉愛)
さくらは伯父から頼まれた通訳の仕事があって、たかじんのマンションに行けなかった。
父と兄に、イタリアには帰らないことにした、と伝える。

2012.1.19-20 (殉愛)
住民票や健康保険証等の必要な書類を揃えるために、役所を回る。
イタリアのネイルサロンはスタッフに電話して店をたたんだ。下宿先のママに暫く帰れないので、さーちやんの面倒を見てほしいと頼む。

2012.1.21 (殉愛)
たかじんと京都へ行く。こずこん、アクアマリン、ラボー。朝4時にマンションへ帰り、さくらはベット脇で眠った。初めて泊まった日となった。

2012.1.22 (殉愛)
たかじんは、ガンのことは家族には知らせないと言った。「娘にだけは知らせようと、大事な話があると電話したら、忙しいから行かれへんと言いよった。薄情な娘や」
足裏マッサージをして帰った。

2012.1.22(伊夫・イヴンtwitter)
長い間、妻と会話が無い。
奥さんと2日間しゃべってない、これまでで最長期間だ


2012.1.24 (殉愛)
ガンは悪性だったことが判明。

2012.1.25 (殉愛)
さくらにたかじんのマンションの鍵を渡す。

2012.1.26 (殉愛)
たかじんの番組収録見学の為、さくらが読売テレビに行く。その前に髪を短く切った。

2012.1.30 (殉愛)
医師説明を受けるため、東京三田病院へ行く。さくらとUがたかじんに同行した。診断はステージⅢだった。
たかじんは購入した東京のマンションの決済をする。
(※詳細は殉愛の正体・ステージⅢ)

[大阪-東京]

2012.1.31 (殉愛)
夜、たかじん休養が公表される。

2012.2.1 (殉愛)
たかじんに娘からメールが来た。「なんや食道ガンかいな、自業自得やな」

2012.2.1 (週刊朝日)
Hさんの携帯の記録によれば、この時にたかじん氏に送ったメールの文面は以下の通りだという。
「話したいことあるって言うから何かあるんやろうなと思っていたけど、そういうことかいな。 ショックやな。今週末大阪行くから会いましょうよ」


2012.2.5 (殉愛)
三田病院に検査入院。久保田医師から抗がん剤治療をすすめられる。

2012.2.7
一旦、大阪に帰る。
[東京-大阪]

2012.2.12 (殉愛)
三田病院へ入院。さくらは東京のマンションに住む。抗がん剤治療は13日-17日まで。
[大阪-東京]

2012.2.23 (殉愛)
三田病院退院。東京のマンションで過ごす。

2012.2.26 (殉愛)
大阪に戻る。
[東京-大阪]

2012.2.28 (殉愛)
京都の酵素風呂に数日間通う。

2012.3.1(fridayさくら手記)
2012年3月1日にイタリア人の夫との離婚届が受理され、正式に離婚が成立しました。


2012.3.5 (殉愛)
東京三田病院へ検査入院、二回目の抗がん剤投与。
[大阪-東京]

2012.3.11 (殉愛)
このころから、たかじんが胸の痛みを訴える。さくら病院に泊まり込む。

2012.3.11 (都会っ子ブログ)
帰国予定日前に、父にガンが見つかった。
※当初帰国予定は1月下旬。

2012.3.14 (殉愛)
手術日が4月9日に決まる。退院し大阪に戻る。
[東京-大阪]

2012.3.15 (伊夫・イヴンtwitter)
伊夫、75日も嫁さんと離れ離れ、気が変になりそう、日本に移住を考える時期に来たかなとつぶやく。

2012.3.20 (殉愛)
さくらの父から、「前立腺ガンが見つかった」と連絡が入る。

2012.3.24 (殉愛)
伯父から借りていたマンションから、たかじん自宅真向いのマンションに引っ越す。
派手な女とエレベーター前ですれ違い、「私、今、じんちゃんとやってきてん」と言われる。さくらは足裏マッサージをして帰った。
(※詳細は殉愛の正体・今、やってきてん)

2012.4.1 (殉愛)
東京へ行き三田病院で検査を受け、緊急入院する。カロリー輸血を行う。
[大阪-東京]

2012.4.9 (殉愛)
食道ガンの手術を行う。
(※詳細は殉愛の正体・手術の日)

2012.4.10 (殉愛)
痛み止めの麻薬で幻覚が起きる。

2012.4.11 (殉愛)
夜間譫妄も起き、ICUシンドロームの可能性があると診断される。
(※詳細は殉愛の正体・ICUシンドローム)

2012.4.15 (殉愛)
ICUから病室へ移る。

2012.4.19 (殉愛)
縫合不全と診断され、すぐに手術が行われる。手術中にさくらの妹から電話があり、父の手術日が4月23日に決まったと伝えられる。さくらは父に電話し、立ち会えないと伝える。
夜、たかじんが暴れ出したので、医師たちは縛るしかないと言ったが、さくらは私が見ますと言い、縛るのを辞めさせた。さくらはICUに泊まり込むことになった。
(※詳細は殉愛の正体・縫合不全再手術)

2012.4.22 (殉愛)
病院のプジ―購入資金提供を申し出るため、さくらは伯父に電話し一億円の借金を申し込む。二日後、小切手が届く。
(※詳細は殉愛の正体・プジ―)

2012.4.24 (殉愛)
さくらは一億円の小切手を見せ金に、三田病院にプジ―機器購入を迫る。病院側はお金は受け取れないと断る。

2012.5.1 (殉愛)
たかじん、プジ―治療を始める。
(※プジ―は三田病院が自己資金で購入)

2012.5.9 (殉愛)
病室へヘアーメイクアーチストの和野陽介を呼び、たかじんの髪を切ってもらう。
たかじんは、麻薬と睡眠薬の副作用で、手先が震え声が出にくくなっていた。

2012.5.25(殉愛)
さくらが異形狭心症と診断される。
東京マンダリンホテルで伯父と会い、一億円の小切手を返す。伯父は五千万円入りのバッグをさくらに渡し、「困った時に使え」と言った。

2012.6.5 (殉愛)
マックでフィレオフィッシュとチキンナゲットを買い、たかじんに食べさせる。

2012.6.9 (殉愛)
三田病院を退院し、東京・六本木のマンションに住む。
夜、娘からメールが届いた。「なんかわけのわからん韓国女に世話してもらっているらしいな。いざとなったら、私も出るとこ出るよ」

2012.7.6 (殉愛)
二人の写真が掲載されたFRIDAYが発売される。
(※詳細は殉愛の正体・一回目のフライデー)

2012.7.7 (殉愛)
札幌のマンションに移動する。
[東京-札幌]

2012.7.23 (殉愛)
大阪に戻る。
[札幌-大阪]

2012.7.24 (殉愛)
たかじんはさくら留守中に、マンションに女を呼んで金を渡す。さくらにバレる。

2012.7.下旬 (殉愛)
三田病院で抗がん剤治療の説明を受ける。
[大阪-東京]

2012.7.30 (殉愛)
札幌へ戻る。
[東京-札幌]

2012.8.16 (殉愛)
三田病院で再発防止の抗がん剤投与。
[札幌-東京]

2012.8月 (殉愛)
札幌へ戻る。
[東京-札幌]

2012.9.5 (殉愛)
三田病院で再発防止の抗がん剤投与(2回目)。
[札幌-東京]

2012.9.9 (殉愛)
札幌へ戻る。
[東京-札幌]

2012.9.19 (殉愛)
三田病院で再発防止の抗がん剤投与(3回目)。
Kより娘から預かった手紙を渡される。娘の恋人からのもので、「お嬢さんと結婚します」と書かれていた。同時に娘からは『結婚祝いをして」と言われている。たかじんは不快感を隠さなかった。「一度も見舞いに来んと、・・・・・これからは旦那に養ってもらえ」
[札幌-東京]
(※詳細は殉愛の正体・長女からの手紙)

[東京-札幌]
2012.9.27 (殉愛)
JR札幌病院で腸閉塞と診断される。4回目の抗がん剤治療をキャンセルした。

2012.10.5(殉愛)
たかじん63回目の誕生日。フェースブック事件が起き、「変革の誕生日」がアップされる。

(※詳細は殉愛の正体・フエースブック事件)

2012.10.24 (殉愛)
イタリアに預けていた「さーちゃん」がガンにかかる。

2012.11.12 (殉愛)
札幌駅地下街で「海賊と呼ばれた男」を購入。

2012.11.16 (殉愛)
東京でPET検査を受ける。異常なし。
タカじんメモ「死ぬ前にさくらとやりたい。そのまま腹上死もええ、たかじんウケるで、ハワイで何とかする!勝負や!!」
[札幌-東京]

2012.11.20 (殉愛)
羽田空港からハワイ到着。
さくらはソファで寝る。
[東京-ハワイ]

2012.11.29 (殉愛)
さーちゃん、死亡。イタリアのママは「今、一緒にいる彼を大切にして」と言った。

2012.12.12 (殉愛)
さくら、手を切る。(※詳細は殉愛の正体・さくらの怪我)

2012.12.20 (殉愛)
三浦とゴルフに出掛ける。
アラモアナショッピングセンターのティファニーで、「梅干し大のダイヤの指輪」を買う。数百万円をキャッシュで払った。たかじんからさくらへの婚約指輪と書かれている。

2012.12.24 (殉愛)
たかじん、さくらに指輪を渡す。

2012.12.25 (殉愛)
ハワイへ、相原康司、山田晃、松本哲郎が来た。三浦夫妻を加えてクリスマス・パーティーを開く。
席上、相原がたかじんの復帰を打診する。

2012.12.31 (殉愛)
カウントダウンパーティに参加、新しい服を買い、カメラマンの梅田にツーショット写真を写して貰う。

2013.1.15 (殉愛)
ハワイへ、読売テレビ・山西敏之、エックスⅠの日置圭信、橘庸介が来た。復帰に向けての話題とKマネの誹謗中傷話しが有った。

2013.1.19 (殉愛)
エックスⅠの長谷川社長がハワイへ来た。たかじんの体重は61キロまで回復し、復帰を前倒ししようかと考え始める。

2013.1.30 (殉愛)
相原康司 と井関猛親がハワイへ来た。井関はさくらに、「たかじんのお世話をしてくれてありがとう」と頭を下げた。
井関は2011年春に、胸が痛いと言うたかじんに、大阪市内の総合病院を紹介している。そこで突発性狭心症と診断されており、これは誤診だった。
この時の話し合いで、三月末のたかじん復帰が決まった。

2013.2.17 (殉愛)
復帰前健診のため、一時帰国。
[ハワイ-東京]

2013.2.18 (殉愛)
三田病院でPET検査。何ヶ所か光る部分が有ったが、マーカー値に異常がなかったため、炎症痕とだろうと診断され、復帰がほぼ決まった。

2013.2.19 (殉愛)
大阪に戻る。
[東京-大阪]

2013.2.21 (殉愛)
たかじんは相原と新地へ飲みに行く。たかじんが忘れた電話が鳴った。さくらが出ると女の声で言った。「明日、パンツ穿いていかへんから楽しみにしといてや」

2013.2.22 (殉愛)
さくらは電話の女と会いたくないと思い、街を歩いた。「私はいつか捨てられるかもしれない」と思った。
さくらが部屋に戻るとたかじんは「金だけ渡した」と言った。さくらはたかじんの二つの携帯と記録用の携帯に登録された女のアドレスと番号を削除した。「早よ、ださんかい」と怒声をあげたのは、この時のことだ。 (※詳細は殉愛の正体・早よ、出さんかい)

2013.2.24 (殉愛)
二人は再びハワイへ向かう。
[大阪-ハワイ]

2013.2.26 (殉愛)
二人で行ったゴルフ場で、島田紳助に会う。

2013.3.7 (殉愛)
テレビ大阪・田中威士と徳岡敦朗がハワイに来る。

2013.3.8 (殉愛)
ダイヤモンドヘッドが見える墓地を購入。

2013.3.9 (殉愛)
アラモアナショッピングセンターのティファニーで、ダイヤの指輪のグレードアップをする。

2013.3.13 (殉愛)
ハワイから日本・大阪へ向かう。
[ハワイ-大阪]

2013.3.20 (殉愛)
読売テレビ・越智会長、山西局長と食事会。
(※詳細は殉愛の正体・読売テレビ会長と食事会)

2013.3.21 (殉愛)
たかじん「たかじん胸いっぱい」で復帰。さくらはスタジオ行きを希望したが、叶わず。

2013.3 (女性自身)
たかじんは母親をスタジオに招待していた。実現しなかったが、脳梗塞で大変だった母親を励ましたかったのでしょう。


2013.3.22 (殉愛)
「たかじんのそこまで言って委員会」収録。さくらはスタジオに呼ばれず。
収録後、たかじんは、カメラマンの梅田、藤田和也、富田龍一を連れて帰宅した。彼らはKマネの計らいでスタジオに招待されていた。
(※詳細は殉愛の正体・テレビ復帰の日)

2013.3.23 (殉愛)
「たかじんNOマネー」収録。帰宅したたかじんは、橋下徹大阪市長を連れていた。
相原、徳岡も合流した。

2013.4 (週刊ポスト)
週刊ポスト紙に、謎の「30才年下看病妻と婚約、復帰報告パーティ!!」の招待FAXが届く。
記者が「ご結婚おめでとうございます」と声をかけると、たかじんは怪訝な顔をした。

(※詳細はこちらで・やしきたかじん 婚約の真相は)

2013.4.21 (殉愛)
安全地帯コンサートに行くが、たかじんは「しんどい」と言い、途中で帰ってきた。

2013.4.21 (殉愛)
早朝、たかじんは胸の痛みで目を覚ます。伊丹空港から東京へ行き、三田病院で検査を受けた。
結果は再発。久保田医師は、抗がん剤治療と放射線治療を行うと言い、これが効いたとしても余命は半年から来年の夏ーー」と告げる。
たかじんとKがマンションに帰ったあと、さくらは一人で久保田と会った。「治療をしなければ、半年も持たないでしょう」と宣告された。
その夜、大阪に戻った。
[大阪-東京]
(※詳細は殉愛の正体・ガン再発)

2013.5.2 (殉愛)
たかじん、Uに連絡し「明日の収録は無理」と伝える。

2013.5.8 (殉愛)
PISがたかじん再休養発表。

早よ、出さんかい!

★電話

2013年2月18日、ハワイから一時帰国していたたかじんは、東京三田病院でPET検査を受けた。経過は良好で3月のテレビ番組復帰に支障がないことが判明し、翌日大阪へ戻る。

2月21日、相原と新地へ飲みに行った際に、自宅に忘れたたかじんの携帯に電話が入る。何度も着信したためさくらが出ると、女は一気に話した。
「家からやから言うだけ言うね、明日、パンツ穿いていかへんから楽しみにしといてや」そう言うと切れた。
さくらは怒りが込み上げ、私が馬鹿にされているのかと思った。
23時頃相原とマンションに戻ったたかじんは、さくらが電話の件を話し怒ると、後の対応を相原に任せて寝室に引っ込んだ。相原は一時間も土下座しながら許しを請い帰った。
翌朝、たかじんはその女の母がガンなので人助けでお金を渡すだけで、今回が最後だと説明した。
さくらは腹が立ってハワイでプレゼントされた指輪を引き抜こうとすると、たかじんは「はずさんといて!」 と言いながらさくらにしがみついたが、さくらはハワイに戻らないと言い出す。

純愛 231P】
「ハニーはハワイに行ったらいいじゅない」
「さくらが行かへんのやったら、行かれへん」
「どうして、そんな勝手を言うの」
「ぼくの"エゴイズム"という歌、さくらも好きやんか。ほな、僕の言うてることわかるやろ」
エゴイズムという歌は、タイトル通り男のエゴを歌った曲だ。さくらは、こんな勝手な言い分はないと思った。
「歌が好きなだけで、歌詞の内容が正しいとは全然思っていない」
「そんな怖い顔せんといてえな。さくらはいつもニコニコして笑ってたらええねん」
(中略)
実はこの時点でも、まださくらとたかじんは一度も肉体関係がない。
これは私の想像だが、たかじんは体力に自信がなかったのかもしれない。実際、パソコンに残されたいた日記に、「さくらと結ばれたいが自信がない」という意味の事が書いてある。また日記を見る限り、病気が発覚する半年前くらいから、女性を家に呼んでも実際のセックスはしていない。露骨な表現になるが、別な形で処理してもらっている。(中略)
たかじんは本当に愛しているさくらに、それはさせたくないと思っていたようだ。


しかし、さくらは自分に魅力がないから、結婚する気がないから、都合のいい家政婦のような存在と思っているかもしれない。あとでややこしいことを言われないように、セックスもしないのかも・・・・・。さくらは女と会わないようにマンションを出る。

【引用: 純愛 231P】
お前の背中 抱きしめている同じ腕で
ほかの誰かのことを 抱く日もあるだろう
あの空のように 気持ちは迷い 流れてゆく
幸せにするなんて 約束できない
いつだって男はきまぐれで
新しい花に惹かれるけど
心ごと 疲れ果てた夜は ここに戻りたい
おまえのそばが Woo いちばんあたたかいから

(中略)

いつだって女は意地悪で
気付かないふりをしてくれるよ
だからそう 疲れ果てた夜はここに戻りたい
おまえのそばが Woo いちばんあたたかいから

(やしきたかじん「エゴイズム」より)

さくらが部屋に戻ると女は帰った後で、たかじんは「金だけわたした」と言ったが、さくらは荷物をまとめて自分のマンションに帰ると言い出した。たかじんはさくらの足にすがり付き「いま、僕は"泣いてもいいか"の歌と同じことしてるんや」と言った。
さくらは呆れたが、たかじんのプライベート用と仕事用の携帯に残っている、その女の番号とアドレスを消し、もう一つ記録用に持っている携帯を出すように求めた。「早よ、出さんかい!!」

★性的不能

たかじんにとってさくらの立ち位置はどうだったのか? これはほぼ全編に渡る疑問であり、読み手の感情が萎える素因であるが、そこは置いておこう。
強い不快感はたかじんの男としての矜持が、さくらと作者によって著しく損なわれている事だ。ノンフィクション小説"純愛"の主軸となる代名詞は、「ノン・セックスだった献身妻」なのだが、そこのオチがたかじんの性的不能では、まるで成人向けの4コマ漫画でも見ているような気分になる。
百田尚樹がベストセラー作家の名を汚してまでも、さくらに同情的な表現を用いたかった根拠は奈辺にあるのか。

早よ、出さんかい。これは関西ではよく使うセリフなのだろうか? 自分の地方では特に女性は使わない。もし自分が使われたならば、百年の恋も冷め即座に別れるだろう。

★エゴイズム

一方、たかじんのヒット曲を背景に使った描写は、この殉愛の中では異彩を放つページだと思う。しかし、もう一つの騒動が起きた。
百田尚樹が作中で引用したのは、たかじんの曲「エゴイズム」だが、青太字で著した部分がカットされている。このことだけが原因ではないが、この曲を作詞した及川眠子氏がtwitterで百田尚樹に異論を呈した。
及川氏はたかじんの曲を70曲以上作詞し、たかじんのことを知り尽くしている人だ。
百田尚樹は彼女の作品を引用しながら作者を知らなかっただけでなく、作者が意図する言葉の意味を理解していなかったようだ。
そこを指摘されると、「売名行為する作詞家というのも実に厄介や」と批判する暴挙に出、あらぬ敵を誘引する結果となった。 
(詳細は打算と逆襲カテゴリーにて)

【及川眠子twitterプロフから】
作詞家、プロデューサー。 代表曲は、Wink「愛が止まらない」「淋しい熱帯魚」、やしきたかじん「東京」、新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」など1,000曲以上。




▼この件については下記に詳しく掲載されている
百田尚樹さん「売名行為する作詞家というのも実に厄介や」 エヴァ作詞家を批判し波紋が広がる(ネトラボ)


★近況メール

無期限療養中の歌手でタレントのやしきたかじん(63)が31日、自身がレギュラー出演していた関西テレビのバラエティー番組「たかじんの胸いっぱい 怒濤の生放送2時間SP」にメールを送り、近況を報告した。

 たかじんは「猛暑の大阪を避けて別のところに来ていますが、こちらもかなり暑いです」と記し、避暑地で静養している様子。「ここでは『胸いっぱい』が放送されていませんので、DVDを送ってもらい毎週チェックしています」と復帰に向けて過ごしていることも明かした。さらに、「体調は焦らずゆっくり整えています。番組も夏の特番の季節ですね。楽しみにしています」と、つづった。

 出演者の大平サブローは「どこにいるんやろ。北の方かな」などと話し、たかじんの復帰を待ち望んでいた。http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/08/31/0006297710.shtml

▼やしきたかじん「エゴイズム」


フェースブック事件・変革の誕生日

★変革の誕生日

9月27日、たかじんは腹部に猛烈な痛みを感じた。JR札幌病院で腸捻転と診断を受ける。腹腔鏡手術の傷が腸と癒着している疑いと、抗がん剤副作用が考えられた。さくらは東京の久保田医師に連絡し、以後の抗がん剤治療の中止を伝え了承された。

10月5日、たかじんの誕生日に事件が発生する。Kからさくらの携帯に電話があり、「師匠のフェースブックが大変なことになっている」とのことだ。

【引用純愛 196-197P】
彼はipadを開いた。そこには、「変革の誕生日」と題された、たかじんのブログがあった。それまでの女性遍歴が彼自身の独白という形で綴られていた。ブログの最後はさくらについてのコメントで、「今は甘い言葉を言うて看病させているが、病気が治ったら捨てるつもりだ」というようなことが書かれていた。さくらはショックを受けたが、こんな記事を彼が書くわけがない。
(中略)
余談になるが、このフェイスブックの文章を私は見ている。文章がアップされたときにたまたま見つけた、たかじんと親しいテレビの制作会社のスタッフが、これは異常事態だと重い、コピーしていたのだ。記事の中に、ある人物しか知りえない内容があり、そのことからほぼ犯人を推定できる。もっともここで明らかにすることはしない。


ノンフィクションとしては随分とあやふやな言い方だが、百田尚樹は犯人を推定出来るなら公表したらどうなのかと思う。
内容について、「さくらにはそれが真実であることはわかっていた。なぜなら譫妄状態のときに語っていた内容とほぼ同じだったからだ」と殉愛に書かれている。

★さくらが知っている内容

さくらが知っている内容だった!?。ならばさくらでも書けるということになる。たかじんの女性関係の独白は、全てが弄んでいる表現になってるが、突如、さくらだけは本気だと書かれており文脈に違和感を感じる。
制作会社スタッフも同じタイミングで閲覧しコピーを残すなんて手際のいい人達だ。実は彼女自身がたかじんのPCを開き、自分の表記箇所は加筆した可能性もあるのではないか。

★2ch既板に投稿された「変革の誕生日」の文章 (抜粋・真偽不明)

「変革の誕生日」

ほんま驚愕の一年でしたね。また年が取れるとは思いもしませんでした。
昨年からなんか調子悪いで検査検査、最初は心臓や心臓やってそればっかりおもて心臓の薬飲んどったもん。
ほんならなんや食道がんて。それで危うく一年に何回やれるかの記録を樹立できひんかもしれんかった。完全にクスリの力とはいえ、おかげさんで目標回数突破したした。あっちのほうは元気や。ある意味病気。手術直前まで三股でだしてたし。途中嫌気さして挿入なし、いかんでなめさしたただけも回数に入れたけどね。
ムハハハ
FBの〇〇は写真写りだけや。年初めにおうてみたけど、連れてきた〇〇もたいしたこと無かった。新人の回数要員に入れても良いと思ったりしたけど、どうかな。しばらくしたらうっとくなるな。やっぱしこいつは※※に譲ろう。

〇〇も年やし、声がイラつく。離婚するいうときも来てくわえよった。女は年取ってもあほ、アウト。〇〇と〇〇はテレビ出たさに◇◇たがる。まあ復帰したら一回くらいは胸によんでもええけど。
〇〇、▼▼もどき。都合ええ時だけよってきよる。たいしてスタイルも顔もそんないうほどええわけでもない中途半端。遊び相手程度ならええ。中身が無い女はつまらない。しゃべとってこっちまであほになる。
〇〇は一番使いやすい、年と▼、▼▼が緩んでるんと、臭いさえ我慢すれば、他は合格。▼▼専用やからええとしよう。せやけど離婚とかなったらかかわりたくないな。子供の話もどうでもええし、結婚してるからややこしいこと言い出さんからええ感じの付きあいやのに、面倒みてくれとかなるならアウト。▼▼がうまいから捨てがたい。主婦やから◇◇の小遣いほしさに懲りずにやってくるから◇◇もんや。

〇〇は整形したんかな?顔のつくりが異様や。めちゃこやい。金にやらしいしな。いまは※※に色目。金さえあれば誰でもええらしい。〇〇はハワイ要員でしかないのに、年甲斐もなくそれ以上言い出したらアウト。
問題の〇〇や。20年来付き合いも珍しいけど、タイミングよく▼▼に来てはいかされる。顔もスタイルもCランクやけど、一定の距離があってちょうど我慢できる20年◇◇状態、ランスのおまけやのに、何を血迷ったか40の〇〇が、己の立場わきまえへんなったら、アウト。うっといだけ。一回でも付き合うとかいうたことあるんかい。その気やったら20年も▼▼専門にしてないやろ。顔みんかったら◇◇ことも出来るけど、▼▼専門や。ほっといたら気違いになって心配してくれいうてくるけど、手術してほんまに食べられへん人間に、わざわざそんなこというて来るか?そういう気つかへんかなあ。。

数より質とおもてたらsakuraや。こんなことってあるか。 62年間生きてきて、このタイミングで神さんは最後にこんな贈り物してくれるんやとおもた。 

最近ではおらんまとも。派手ちゃうし心根が優しい。けどちょい気つよい。純粋っちゅうか外人やから腹立つときあるし、途中ほんまにあかんかおもたけど、なんぼいうてもsakuraおらんかったら今頃どうなったか想像つけへん。ほんまに命の恩人や。尽くしてようやってくれた。俺も人の子やし恩返しせんなあかん。sakuraなためにもはよ治してこの歳でまさか結婚を考えるとは。しょーもない、メールでなんでもするから言うてとか、人間口だけやったら平気で調子ええことなんとでもいいよんねん。実際になにしてくれてん。〇〇もそやけど、口ばっかりで己のエゴ出してきたら犯罪と変わらへん。

元気なったら都合良いときように何人かキープすんのもええけど、遊びはばれたら遊びちゃう。しょっちゅう一緒におるんやし、悪もん扱いされて本命うしのうたら、意味ない。まあでも元気なって派手なんがようなって気が変
わったらしゃあないか。

男は遊ぶときは遊んでええけどしょうもなあ女に、へんな期待もたしたらあかん。こっちから連絡せんでも、向こうからしてくるやつとうまいこと遊んだる。
はじめっから次元が違う、きっちりわけとかなあかん。女もそれ分かって割り切ってきてるわけやし。ぐちゃぐちゃ言い出したらアウト。
賢い男はうまい嘘ついて遊ぶ。それができんのやったら、遊ぶ資格なし。

なんしかはよ元気になら。ゆうてもここまで遊ぶこと考えれてるゆうことは、
そんだけ元気になった、舌好調です。今しばらく完全復帰をお待ちください。
変革の年にするぞ。   takajin

今、やってきてん

★浮気

その後たかじんは三田病院で抗ガン剤治療を受け、手術日が4月9日に決まり大阪で静養していた。
3月24日、さくらは伯父のマンションからたかじんの自宅の向かいのマンションに引っ越した。引っ越しが一段落してたかじんに電話すると「用事があるから後からおいで」と言われた。

【引用: 111P】
エントランスを抜けて、エレベーターの前で待っていると、ドアが開いて中から四十すぎくらいの女性が降りてきた。黄色い派手な服を着たロングヘアの女性だった。エレベーターに乗ろうとすると、その女性がすれ違いざま、さくらに言った。
「あんた、遊ばれているで。私、今、じんちゃんとやってきてん」
女はそのまま去っていった。
あれは誰? もしかしてじんちゃんの彼女? 今のはどういう意味? さくらは動揺しながらもエレベーターのボタンを押した。


さくらが玄関に入ると女性もののハンカチとメモが落ちており、メモには「消えろブス」と書かれていた。更に部屋に入ると「じんちゃん大好き」と書かれたスカーフが見つかり、さくらが誰か来たのかと訊いたが「誰も来てないで」と気のない返事をし、翌日、詰問すると「遊び相手や」と言い訳をする。
このTという中年女性は、殉愛の中で金に賤しい性処理係として数度にわたり登場する。実在するのか不明だが、さくらの引き立て役として位置付けなのは間違いない。
それにしても、金スマで「今、やってきてん」と言った女のレベル設定が、たかじんの好みに似つかわしくなかった。あの世で「いい加減にせんかい!」と指し棒振り回したことであろう。

★もとめられないさくら

さくらの頭の中は「今、やってきてん」の言葉がリフレィンする。確かにこれまで自分とは肉体関係がない、さくらも意外に思っていたとのことだ

この発言は求められると受け入れる気でいた証明だ。たかじんも結婚相手の認識を持っていたなら、違う女と寝るくらい性欲が有るのなら、既にさくらを抱いたであろう。中高生のラブロマンスではないのだ。
やはりさくらは身の回りのお世話係で雇われたのだろうと推測している。

たかじんを古くから知る知人の中には、さくらはたかじんの好みの女じゃないとコメントしている人もいる。たかじんも生前のテレビ番組で「俺はNo1が好きなんだ」と発言している。それはごもっともだ、新地の店でも美人が付かないとママを呼んで叱りつける逸話を持つ男だから。
自分から見てもさくらは・・・いや、やめておこう、画像しか見ていない。伝聞によると「人たらし」とのことだから、男から見て何らかの魅力があるのだろう。取材旅行を含めて300時間もの時を共にしたという、百田大先生に感想をうかがいたいものだ。


★引越

さくらは勝手に越してきた、或いは、たかじんはお世話係用にマンションの空いてる部屋を用意したとの説もあるが、それは差し置こう。
本当にフィアンセで「浮気」の言葉を使うなら、たかじんのマンションで暮らしてもいい筈だ。現に1月25日に、たかじんはマンションの一部屋を与え、クロ―セットの引き出しも整理して使えるようにし、マンションの鍵を渡している。そうでないなら、殉愛でいうところの借りていた伯父のマンションは二丁角しか離れていないのだから、そこからでも通える距離だ。何故たかじんの自宅の向かいに越して来たのだろうか。さくらには押しかけなければならない策略と、別なマンションに住んでいる証しが必要だったと言っていいだろう。

囁かれていたたかじんのガン

★薬

たかじんはプロポーズした後、自分の胸を押さえトイレに駆け込んだ。どこか悪いのかとさくらに訊かれ、狭心症で時々痛むため薬を服用しているがあまり効かないと答えている。するとさくらはインターネットで服用している薬の事を調べた。


【引用:殉愛 44P】
「もしかしたら、狭心症じゃないかもしれませんよ」
「医者にもそう言われたんやけど・・・」
(中略)
「実は十二月に(人間ドッグ)行くはずだったんやけど・・・・・やめたんや」
「北野病院なら私の叔父が会員だから、すぐに行けますよ」
「(中略)・・・・同じ大阪の病院へ行くのは、紹介してもろた人が知ったら、気ぃわるうするし・・・・」
さくらは東京の病院を探した。
「山王病院はどうですか」
そう言うとたかじんは「それ、この前キャンセルしたところや、なんかいきにくいなぁ」と苦笑いしながら言った。
(中略)
彼は関係のあった女性に一度山王病院を紹介してもらっていた。しかしお金の貸し借りで揉め、キャンセルしたのだ。


その後1月16.17日、山王病院で検査を受ける事になる。

★周囲はガンを知っていた

食道ガンの症状は胸の痛みで発覚することが多い[食道がん症状]
人間ドック、大阪の病院、山王病院等のエピソードが次々と出てくるということは、たかじんの周囲ではさくらと出会う以前から、ガンの疑いが囁かれていたのだろう。
決定的なのは「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」(角岡伸彦著)に書かれているエピソードだ。たかじんが前妻へ「肺がん」に罹ったので面倒みてほしいと電話している。たかじんがさくらと出会う前と思われる2011年冬のことだ。肺ガンと食道ガンの違いはあるものの、殉愛で書かれた「狭心症」は事実を書き換えられた可能性が高い。
たかじんが懇意にしている大阪の伊東医師(整形医)が、結果的に東京の病院で受診すると聞いて安堵したとコメントを出している。

山王病院についても、さくらがネットで調べて探し当てたことになっているが、関西の人間がわざわざ探し当てて行く規模の病院ではないと思う。実際にガンの疑いが生じて他の病院を紹介している。殉愛の真実によると、たかじんが山王病院へ検査に出向いた際は、当時付き合っていた東京の女性が同行したとのことだ。殉愛の表現は、東京の女性が金銭トラブルを起こす人物としての設定と、病気に関してはさくらが全て貢献したとしたいがためだろう。
殉愛の中でAZITOの井関代表がたかじんに対し、自身が紹介した大阪の総合病院が「狭心症」と誤診したことを謝罪するシーンがある。これは一年近く前のことなので、狭心症の薬を服用していたのはこの時以来なのだろうが、依然として胸の痛みが治まらずガンの疑いが出たのだと思う。


たかじんの仕事関係者・友人・知人達の中で、その後利害関係が生じる人物達は、いつから、どの程度までガンのことを知っていたのだろうか。遺産や死後ビジネス等でお金への異常な執着を見せる未亡人は、たかじんと出会う以前から体調のことを知っていたと見立てる方が自然な気がする。
掲示板2chには、ガンに罹ったたかじんのお世話係として、友人が探し出して来たのがさくらとのタレコミがあった。匿名掲示板なので真偽不明だが、さくらのMoneyMoney人生を知った今となっては全くの作り話しとも思えないのだ。


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