マスコミ

たかじん本 付箋だらけの殉愛
たかじんの最期を書いたノンフィクション小説「殉愛」の信憑性は地に堕ちた。
次々と明かされるさくら未亡人・驚愕の正体とは・・・。

病状悪化とKのトラブル


★HUBLOT社の時計

10月21日、札幌から東京で向かう。渋谷・吉田時計店で840万円のHUBLOT社製時計を購入。世界に99個しかないもので、たかじんと二年間夫婦として貯金してきたお金で購入した。

夫婦で2年間!?まだ2週目なんだが。わざわざ怪しい言い回しを使い、わずか6行使っただけのエピソードを挿入したのは何故なのか。

★腹痛

10月22日、東京・瀬田クリニックで樹状細胞ワクチン治療を行う。終了後、大阪へ向かう。数日してたかじんが「お腹が痛い」と言い出す。

10月29日、東京・聖路加国際病院へ行く。三田病院にいた久保田医師が転院して勤めていたからだ。「ストレスからくる過敏性腸炎」の疑いで薬を処方される。

10月31日、東京から大阪に戻りKマネを呼び、二人が入籍したことを伝え、記念品のテイフアニーのマグカップを渡した。Kマネは「ああ、そうですか」と気のない返事だった。
「さくらは、Kがお祝いの言葉を言わなかったのは別の理由があるような気がした」

11月8日、腹痛が一向によくならず、大阪X病院へ行く。異常は見つからず、ガンの再発部分も大きくなってなかった。

11月13日、早朝、胃の内容物が逆流、胃痛もあった。大阪・瀬田クリニックでワクチン療法を受け、腹痛を相談するとステロイド系の薬を出してくれた。

★メッセンジャー黒田

この日の夜、相原とメッセンジャー黒田がマンションを訪れる。黒田は「ぼくもこんな人(さくら)、欲しいですけど、無理やろうなぁ」と話す。
先に黒田が帰った後、相原が、たかじん休業中も冠料支払われていることを知っているかと訊ねる。たかじんはKから聞いてるが月5万か10万だろと答えた。相原は放送一本分だけでそれを軽く超える金額をP、I、Sに払っていると告げると、たかじんは驚き、相原は会社の帳簿を調べた方がいいと進言した。
Kが会社に金がないと言ったので、2012-2013にかけてたかじん個人の金を数千万円、Kに渡しているとのことだ。


メッセンジャー黒田はたかじんは「たかじんNOマネー追悼番組」内で、マンションへお伺いしたのは12月中旬と話し、たかじんはワインをかぶがぶ飲むほど元気だった、と話しており、殉愛で書かれた11月13日は虚偽の可能性が有る。

★悪化

11月24日、体重が52キロを割り、水も飲めない。聖路加病院の久保田医師に連絡をとり東京へ向かう。胃カメラ検査を行うがガン再発部分には異常はない。

11月25日、食事を摂れなくなり聖路加病院で診てもらうと食道が細くなっており、拡げる処置を行う。

11月26日、痰がからみ、こんどは病院でプジ―で食道を拡げた。

11月27日、悪寒が始まる。久保田医師がプジ―で食道を拡げたが効果はなく、ステント留置を提案するが一晩考えることにした。ステント留置は手術に危険が伴い、一度留置すると取ることは出来ない。いわば緩和ケア処置の一種だからだ。さくらはその夜10時過ぎに久保田に電話して処置を依頼する。

11月28日、Kにステント手術を告げると、「ああ、そうすか」とだけ言った。入院して行った夕方の手術は成功した。

11月29日、たかじんがコップの水を飲むとスルスルと流れ、手術の成功が確認された。

12月15日、たかじんはおしっこをすると痛いと言い、さくらが久保田医師に連絡すると、「膀胱炎の可能性があるので抗生物質を飲ませるよう指示を受ける」。しかし痛みが続き、お腹の張りも訴えたので再度久保田医師に連絡すると、「腎盂炎の可能性があるので病院へ行くことを勧められる」。大阪のX病院へ連絡し体温の経過を見ることになった。

12月16日、体温が落ち着いたのでX病院へは行かなかった。Iクリニックの看護師が来て点滴。

12月18日、瀬田クリニック大阪でワクチン投与。

12月19日、たかじんはは落ち着かない様子で食欲もない。久保田医師は炎症反応を調べるように告げる。

12月20日、Iクリニックの看護師が来て採血、結果は後日判明とのこと。たかじんは食欲が戻らず、Kがうっとおしい、Tがピンポンダッシュするのが嫌と言い出す。

12月22日、この日の夜、久保田に下腹部の張りを説明すると、「明日、聖路加に連れてきてください」と言った。

★過酷な移動

末期がん患者を引き連れて凄まじい移動をしている。後にたかじんの親族が「どこにいるか解らなかった」と話したがもっともな話だ。例えて言うと「逃亡者」並みの行動だ。ここまでの症状になると、病人にとってはそれが公になることを避けている段階ではない。信頼できる医師の元で治療に集中するのが常識と言えるだろう。実際に電話相談での対処となって正確性を欠いていた事例も窺がえる。

炎症の数値が
通常の30倍になっているのに、何ら対応できていなかったことも伊東には腑に落ちなかった。疑念と心残りが、今も伊東を苛んでいる。」 (たかじん長年の友人・伊東整形外科医の話)
(角岡伸彦著・ゆめいらんかね やしきたかじん伝)

「去年はあまりしんどい様子が見られなかったので、今春には復帰できるだろうと思っていました。ただ、昨年末になって、尿の出が悪いということで、血液検査をしたら、体内の炎症を示す数値『CRP』が通常の約50倍出ました。次に測った時には、約90倍に増えており、これはきちんと調べたほうがいいということになり、12月22日、たかじんさんは東京の先生の病院へ行かれました」
その後、クリスマスカードを受け取ってからも、伊東氏は電話で、東京にいるたかじんさんと話をしたという。しかし、元日に送った年賀のメールは返信が来なかった。1月2日に、たかじんさんの容体は急激に悪化し、3日の朝には亡くなっていたのだ。 (週刊朝日 2014/1/24号)


殉愛ではあやふやな表記になっているが、他の情報とつなぎ合わせると次の流れとなる。
12月20日、伊東クリニックが採血検査、12月21日、検査結果で炎症数値が90倍を示し、伊東医師から専門医検診を勧められる。12月22日、その結果を久保田医師に連絡すると、聖路加に来いと指示される。12月23日、聖路加国際病院で腹膜播種の診断。

殉愛では伊東クリニックをIクリニックと表しているが、大阪X病院と同じで、自分達に都合の悪い施設なのだろうか? 百田尚樹は殉愛の中で次のように記している。

【引用: 殉愛 413P】
国会議員でもある某医師は、主治医でもないのに主治医のように言い、一度も診察をしたことがないのに間違った病状を週刊誌などて話し、担当医の処置を批判したりもした。

自分の作中で「Iクリニックで採血」と書いておきながら、同じ作中で「一度も診察した事がないのに」と書く。殉愛はゴーストライターと手分けして書いたのか、或いは悪意が事実を勝ってしまうのか、不思議な作家であるが、取材対象の偏りがもたらした矛盾だろう。
( I医師と伊東医師・国会議員でもある某医師は同人物・Iクリニック、伊東クリニックは同医院)
誤りを認める性格ではない百田尚樹はTwitterでもウソを言い張った。


★Kマネ

その日の夜、たかじんのipadにメールが届いた。男女のあられもない恰好をした画像だけが添付されていた。再度届いたメールにも同じような画像が添付されていた。写っていするのはKと付き合っている女性だったようだ。次のメールには誤送信と謝罪が書かれていた。
たかじんは激しく怒った。「Kは仕事はできんやつだったが、師匠として慕ってくれたとこだけが取り柄だった・・・・・あいつはクビにする」
その夜、さくらは相原に電話し、たかじんがKをクビにする意向だと伝えた。そして皆さんにも伝えてほしいと。
そしてたかじんが大阪に戻った12月13日、たかじんはKとマンションで話をする。
復帰出来るかどうかわからないから会社をたたむので、お前も辞めろとたんじんが言ったが、Kマネは最後までやらせてほしいと言って、解雇話はうやむやになった。問い詰めるさくらにたかじんは「解雇通知は作ってある」と言った。

病状の悪化に並行して、Kマネの暗部が書かれている。これまでも悪役、或いは間の抜けた人物描写が続いていたが、お金の話し、女性の話しとより辛辣な出来事の描写だ。
たかじん死去後の遺産等をめぐるトラブルは激しいが、特にKマネは、たかじんから後を一任されたP、I、Sの権利にまつわるトラブルに関しては当事者だ。週刊誌等によると、莫大な収入が見込めるたかじん死後ビジネスの権利を、さくらは自分が代表を務める「オフイス・タカジン」へ勝手に移動したとされている。
遺産も権利も一人占めしたい欲望むき出しの「銭メスさくら」にとって、たかじんマネーの流れと秘密を知っているKマネが邪魔者なのは容易に想像が付く。Kマネは真っすぐな性格だと古くからの知人が語っている。これは自分の想像だが、さくらはある時から「Kマネの懐柔」に失敗したのではないか。純愛でKマネの世間からの評価を貶めることを図った理由がここに有るのだと思う。

今のところKマネは黙して語らないので真偽は不明だが、Kマネは三人の子供を抱えているが、P、I、Sを退職金もなく退社したようだ。多少の優柔不断さと一本気ゆえの世渡り下手が有ったかも知れないが、近々、元弟子の打越氏やたかじんと長年の友達のA氏がさくらから訴えられた裁判が始まると、Kの証言がポイントになると見られており、純愛に書かれたKが真実なのか虚偽なのか判明するだろう。

結婚リークの件も、Kマネが疑わしいとたかじんが思っているような書き方になっている。しかしKがこのタイミングでリークして何のメリットが有るのだろうか。結婚の事実を世間に認知させるメリットは、遺産とたかじん利権に群がるさくらとテレビ業界関係者が受けるだけたろう。案の定、さくらとこのグループは冠番組を継続させWINWINの関係を築いている。

★突然の結婚報道

この間の12月6日、芸能レポーターの井上公造からさくらにメールが入り、「今日のスポーツ新聞にたかじんの結婚報道が出る」とのことだった。さくらがスポーツ新聞を買いに行くと「スポニチ」に記事が出ていた。さらにテレビ関係者からも記事を見たが、と電話が入った。入籍を報せたのは、松本哲郎、相原、久保田医師、そしてKだけだった。たかじんはリークしたのは「あいつしかおらんやろう」と言った。

▼たかじん結婚を報じたスポニチ記事
体調不良のため長期療養中の歌手でタレント、やしきたかじん(64)が今秋、交際中だった一般女性Aさん(32)と婚姻届を提出していたことが5日、分かった。たかじんは3度目の結婚となる。32歳年下のAさんは、初期の食道がん手術から1度は復帰を果たしたものの、再び長期療養中のたかじんを献身的に支え続けてきた女性で、ごく親しい関係者にはすでに結婚を報告している。
来春の復帰に向け、長期療養中のたかじんが「男のけじめ」として3度目の結婚に踏み切った。お相手は32歳の長身美女で、関係者によると2人の交際は3年近くに及ぶという。
すでに、たかじんは親しい友人やテレビ局関係者にAさんを紹介。あるテレビ局関係者は「1度目の復帰の前に紹介を受けた」とし、別の関係者によると、現在ではAさんが実質、対外的な窓口になっていることもあるという。
2度の離婚で再々婚には消極的だと伝えられていたたかじんだが、長い療養生活を支えてくれるAさんと名実ともに、二人三脚で来春の芸能活動復帰を目指すことを選んだようだ。
(スポニチ 2013年12月6日

一回目のフライデー

★何をぼやっとしてんねん

6月9日、たかじんは三田病院を退院し六本木のマンションで暮らし始める。経腸栄養チューブを装着したままだった。
退院前、たかじんがマックを食べたいと言い、マックでフィレオフィッシュとチキンナゲットを買ってきて食べさせ、退院の前日には病院スタッフ一人一人にお礼の品を渡した。


7月に入ったある日、Uからさくらに電話があった。

【引用: 純愛 171-172P】
「たかじんとあんたが写真撮られた」
一瞬、何のことかわからなかった。
「フライデーに撮られたんや、今週、発売や」
「全然、気が付きませんでした」
「何をぼやっとしてんねん!」Uは怒鳴った。「これで、東京の住所も極秘入院もバレてしもたやないか。今後、取材が殺到したら、どうするつもりや!」
(略・・・しばらくしてUとKがやってきて、ゲラをたかじんに渡した。)
さくらに向かって、「なんでもっと注意しなかったんや」と怒った。Kも同じようになじった。
「お前ら、うるさい」
たかじんは一喝した。
(中略)
さくらにも疑問が残った。誰が情報を提供したのか・・・・・・・・
もしかしたら意外な人物ではないのかという気もしたが、そのことはそれ以上考えないようにしようと思った。
6日、FRIDAYが発売された。記事のタイトルは「やしきたかじん、美女に付き添われ闘病中」。(中略)
記事のは悪意あるものではなかった。


▼スーパーで買い物するたかじんが盗撮された
friday








★リーク

さくらは後に「セレクタリー契約」などの説明をしている。その通りならこれはさくらの失態だし、お得意の訴訟の発言も有って然るべきではと思うが、それ以上考えないようにとは、「美女」と書かれて喜んだのか、さくら側に立って利する輩のリークだろうと思う。
何らかの意図を持つ者はこうして既定事実を作っていく、「自分もハメられたことがあるなぁ」これは自戒だ。

▼見方によってはさくらは写されるのを分っていたいたように見える
東京マンション2













★「彼の服はすべてさくらがコーディネートしていた」

さくらの発言の一つに「彼の服はすべてさくらがコーディネートしていた」がある。
さくらはたかじんの金庫に入っていた1億8千万円は私のものと主張し、相続遺産に含まれない自分のお金としているが、長女側代理人の的場弁護士は「さくらは、それを遺産ではなく『私に対するコーディネート料』と主張している」意味がわからないと話している。
「コーディネート料」とはこのことだったのか。そうであるなら1年半で1億8千万円稼ぐスタイリストと言えるのだが・・・。

★三田病院

三田病院は食道ガン手術後の患者に病院食以外の食事を容認したり、お礼の金品を受け取ったりしている。本に記述された点から思うに、三田病院は公然とお礼を受け取る病院なのか。さくらが無知なだけと思いたい。

★ハンバーガー

【引用 :殉愛 160P】
六月五日、たかじんが「マクドを食べたい」と言ったので、さくらは近くのマクドナルドでフィレオフィッシュとコーラとチキンナゲットを買ってきた。彼は「美味しい、美味しい」と言って食べた。

下に掲載した動画は「僕がハンバーガーを食べないわけ」と題された、たかじんトーク番組である。
彼が実家を勘当されて京都で住んだ時にアルバイトをした「ホリデーバーガー」の思い出を語る内容となっている。
この中で店のオーナーだった佐々木さん(故人)から弟のように可愛がられた様子と、歌手を目指した初期の苦労した舞台として、たかじんの胸に深く残る思い出としての位置付けがよく理解できる。
さらにテナントとして支店を出店していたデパートにある日「マック」が出店し、支店の売り上げが激減し運営形態の変更を余儀なくされた。
ここのハンバーガーがとても美味しくて、たかじんは一年で10キロ太るほど食べたと話していることとあわせて、夢だらけだった青春時代の想い出がつまった店であることが言わせたと思うが、番組途中の謎解きで、『ホリデーバーガー以外のハンバーガーは死ぬまで食べない』と断言している。
その彼が、「マックを食べたい」と言って買いに走らせることはないと思うが、背景がここで終わっていれば、単に本当のたかじんを知らないさくらと百田尚樹の作り話しと受け流して済むのだが、本当の理由は他に有りそうだ。
同じ番組の中で、たかじんの最初の妻と出会った場所が「ホリデーバーガー」だと言い、彼女はたかじんの誕生日に亡くなったと人目を憚ることなく涙するシーンが有る。たかじんがハンバーガーを食べない最大の理由には、たった一人の娘を出産した最初の妻への未練と懺悔を含んでいたのではないだろうか。たかじんの想いを知ったさくらの凄まじいジェラシーが書かせた「マックエピソード」だとしたら、さくらの残虐性は計り知れない。

▼ホリデーバーガーへの思いを話すたかじん


悪意で書かれた人達

【引用: 殉愛 168P】
ちなみにたかじんはNには全幅の信頼を置いていたが、後にNが起こしたある問題により、金銭面で信頼が置けなくなり、共同経営者の契約を解消した。

【引用: 殉愛 413P】
国会議員でもある某医師は、主治医でもないのに主治医のように言い、一度も診察をしたことがないのに間違った病状を週刊誌などで話し、担当医の処置を批判したりもした。

※たかじんのヘルニア手術を成功させ、長年の付き合い゛がある伊東医師のこと。腹膜播種が見つかる直前の異常を指摘し専門医の診察を勧めた。

【引用: 殉愛 412P】
多くの週刊誌ゆスポーツ紙がさくらを非難する記事を載せた。以下にいくつかタイトルだけを挙げるが、それを見るだけで中身は想像つくだろう。
・遺産10億円握った結婚生活3ヶ月疑惑の未亡人
・「やはり遺産が目当てで」実母落胆させた「32才年下嫁の言葉」
・「傷心のたかじん母急逝」の葬儀で焼香しない嫁に遺族激怒

【引用: 殉愛 412P】
また記事の中には、「未亡人は元ホステスだった」「長年たかじんの世話をしてきたマネージャーを追い出した」「P、I、S」を乗っ取った、などという内容もあった。さくらを最も傷つけたのは、「たかじんはさくらと別れて前妻とよりを戻すつもりだった」という記事だった。いずれも事実無根である。

【引用: 殉愛 413P】
またたかじんの友人と名乗る某は、ブログでさくらの過去を捏造した記事を何本もアップした。その人物は週刊誌の取材に応じたとも書いている。
※アズマラ教祖のブログを指している。

【引用: 殉愛 413P】
生前のたかじんが公表していなかった父の出自を暴く評伝も出された。(中略)その本には非常に重要なポイントでの事実誤認がが散見される。(中略)彼が仕事でも私生活でも一番信頼を置いてきた番組スタッフの証言が一切ない。(中略)後年のたかじんを語っている人たちのほとんどは、理由があってたかじんが切り捨てた人物たちだ。
※角岡伸彦著 「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」(小学館)を指している。
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