あかるクラブ

たかじん本 付箋だらけの殉愛
たかじんの最期を書いたノンフィクション小説「殉愛」の信憑性は地に堕ちた。
次々と明かされるさくら未亡人・驚愕の正体とは・・・。

最後の咆哮~アズマラ氏和解から

ここ数日、気分と体調がすぐれない。人生初の循環器専門医の受診予約を週明けに入れた。
きっかけはたかじん未亡人のさくらから名誉棄損で提訴されていた、たかじんの古い友人であったアズマラ氏の裁判が和解決着したようで、アズマラ氏が自身のブログ上で謝罪文を掲載したところから始まる。体調までそれが原因と言い切るのは早計かも知れないが、気分がすぐれない原因は、100%それだと言い切れる。
下記が、その謝罪文である。


【引用:azuma0220ブログ】
これまでのブログ発信のお詫び (2015-05-26 10:06:00)
 
私は、家鋪さくら様に対し、このブログに掲載した記事の中に、伝聞や憶測に基づき事実と異なる記載をしたことを認め、これにより家鋪さくら様の名誉を傷つけたことを深く陳謝します。

この謝罪文を読んだ際に、真っ先に感じたのはアズマラ氏の「忸怩たる思い」であり、血のめぐりがよくなった状態を通り越し早くなり始めた。
謝罪文掲載に至るまでの経緯を簡単にまとめておきたい。
アズマラ氏のブログにはさくら未亡人の知られざる過去や所業が書かれ、又、コメント欄にも様々な情報が寄せられ、殉愛で書かれたさくら像とあまりにも異なると話題になったが、昨年12月、突然ブログが閉鎖された。後日判明したのだが、さくら側と裁判所で話し合いをした結果との事だった。
しかし今年1月突然に、さくらから名誉棄損と損害賠償請求1.000万円の訴状が、アズマラ氏のもとに届く。ブログ削除の要請に応えていたアズマラ氏としては晴天の霹靂であったと思われ、一時はブログを再開し徹底的に争う姿勢を見せ、カンパを募った。しかし、突如カンパの返金をブログ上で表明し、ある時期から再度ブログを閉鎖していた。当然、アズマラ氏は情報源を守る意図も働いたであろう。
この段階で裁判は和解の方向で進んでいると思っていた。氏のブログ内容については、その後事実と判明した情報も数多いが、一方、確認されていない情報もあり、裁判の特性からアズマラ氏側が妥協せざるを得ないかも知れないと予測していた。さらに、ブログ上でのアクションを求められるだろうことも、未亡人の性格からして予測はしていた。
しかし、実際に謝罪文を目のあたりにすると、諸事情により裁判で争う道を断念し、謝罪による和解を選択した心中を慮ると、著しく気分がすぐれないのだ。

アズマラ氏が謝罪文を発表した日の夜、ますます気分がすぐれなくなる出来事が起きた。さくら未亡人が下記の一文を、たかじんメモリアルサイトとフエースブックに最新ニュースとして掲載したのである。


【引用:たかじんメモリアルサイトに掲載された一文】
※※※氏のブログについて (2015.5.26)

※※※氏は、自身のブログに掲載した内容について、そのほとんどが伝聞や憶測に基づいた事実とは異なる記載であることを認め、これにより家鋪さくら氏の名誉を傷つけたとして※氏より和解の申し入れがありました。最終的に、当方が同申し入れを受け入れ、和解をすることに致しました。

双方代理人が同席の上での聞き取りによる、これまでの経緯を説明させて頂きます。
※氏は、やしきたかじん氏が亡くなった直後より、「30年来の友人」としてブログを書いてきましたが、最後に直接たかじん氏本人と会ったのは15年以上前とのことでした。
家鋪さくら氏については全く面識がありませんでした。
また、元関係者や知人から聞いた話などを、裏付けや確認を取らずにそのままブログに掲載されました。その後、ブログのコメント欄に多くの書き込みがあったことで、エスカレートしてしまい、さくら氏に対する記述を裏付けを取らないまま書き続けてしまったとのことです。
しかし※氏がこれまでさくら氏について語ったり、ブログに記述した内容は、すべて客観的な裏付けは何もなく、事実と異なる内容であり、極めて安易な気持ちで書き綴ってしまっていたことを認めました。
よってここに和解の申し入れを受けることに至りました。

 (※※※はアズマラ氏本名)

同サイトは、さくら未亡人が代表を務める(株)OfficeTAKAJINと、(株)ボーイズの子会社であるTVTVTV(株)が運営母体となっており、ボーイズの相原康司代表が責任者となっている。当初は「やしきたかじんオフィシャルウェブサイト」名で運営されていたが、2014年6月2日、同サイト名に変更された、ファンのための有料会員制サイト(2015年6月からは無料)である。

第一の問題は、法人格が運営する公的サイトに、さくら未亡人の個人的な裁判結果を掲載した是非にある。同サイトは純粋なたかじんファンのためのものであり、未亡人の個人的な顛末の報告場所ではないと判断するのが、社会的責任を負った法人の責務のはずだ。
しかも、一般人であるアズマラ氏の姓名を公然と掲載する横暴振りは、もはや法人格としての矜持を失っている。おそらくは和解条件に付帯した掲載なのであろうが、弱者に対する究極の攻撃性を露呈したとしか思えず、殉愛騒動を知らずにサイトを訪れたファンも、違和感と何かしらの疑問を抱く事になるだろう。

サイト名の「たかじんメモリアル」で思い起こすのが、たかじんの遺言書に明記された、OSAKAあかるクラブへの2億円遺贈にまつわる騒動だ。遺言書には「
金2億円を自分が生きてきた証として『たかじんメモリアル』を設立し、大阪のために頑張ってくれた人に対して表彰し、金100万から500万を授与するものとするが、当面の運営は大阪あかるクラブが行うため、同法人に遺贈する」と書かれている。
未亡人はその後、同クラブに対して執拗と言える寄付金放棄交渉を行ったことが明らかになったが、交渉時の同クラブに対する未亡人の最後の言葉が、「ただし、今後いっさい、たかじんの肖像や名称は使って欲しくない」だった。これは百田尚樹も同席した2014年10月の出来事である。故人である夫が同クラブに運営を託し、名称まで指定した「たかじんメモリアル」の名を、未亡人の放棄交渉の影響で遺贈受理意志を明らかにしていない6月の段階で、自らが代表を務める法人サイトに早々とその名称を冠したのは、無償の愛を捧げたはずの故人の遺志を冒涜したことに他ならない。
 (※詳細はこちら・
 OSAKAあかるクラブ寄付金放棄騒動
)

掲載文に、「※氏は、やしきたかじん氏が亡くなった直後より、『30年来の友人』としてブログを書いてきましたが、最後に直接たかじん氏本人と会ったのは15年以上前とのことでした」とある。おそらくは、長年会っていないので友達とは言えない、直近のたかじんを知らないと強調したいのだろう。しかし、たかじんとアズマラ氏は30年間に渡ってリスペクトし合っていたのは間違いないだろう。アズマラ氏が絶縁していたなら、ブログコメント欄で執拗な嫌がらせを受けてまで、さくらへの不信を掲載する必要がない。

殉愛問題がそれなりの拡がりを見せるなかで、さくら未亡人を讃えているのは、幻冬舎、百田尚樹、制作会社を中心とする「殉愛プロジェクト」のレールに乗っかった人々だけの声で、しかもたかじんとの2年間に限定されており、目的からして脚色されたものであることは明白と言える。
他方、真実を伝える各出版物で明かされたさくらの過去は痛々しいものばかりで、ネット上に流れる情報も然りである。さくらはたかじんと出会う以前に三十数年も生きているのに、何故、美談や善良で温和な性格を表す情報の一つも出てこないのだろうか。
明らかになった結婚歴や愛人歴も概ね2年で破局し、しかも最後には必ずと言っていいほど金銭問題が絡んでいる。さくらの生き甲斐は、豪華なマンションに住み、ブランド品で着飾り、贅沢な暮らしを送る、そのためには手段を択ばない、虚飾に満ちた人生だけが彼女を満足させる全てなのだ。だから「思いで生きている人々」を理解出来ずに、長年会っていないとのフレーズを、鬼の首を取った如く並べたのだろうが、思いで生きている人は何十年経とうとも、友人は友人なのだと断言出来る資格があるのだ。

当然ではあるが今回の一文掲載に対して、掲示板、Twiter等でも未亡人に対して批判と反発が多い。一方、さくら側は致命的なミスを犯しているとの指摘もある。「当方が同申し入れを受け入れ」の文言である。文責者著名がなく何方が書き起こしたのか不明だが、家鋪さくら氏と[氏]の敬称を使用していることから、関係スタッフによる文章だろうと考えられる。これらは家鋪さくらが公人であることを宣言したことに他ならず、さくらが起こしている名誉棄損等の裁判で、私人であるとの主張が現実性に欠けるとの判断材料とされはしまいか。


今回、さくら側が発表した一文は、一見すると勝利宣言のようにも見える。彼女の性格からしても、おそらくそう思っているのだろう。発表の翌日は彼女の34回目のバースデイ―でもあり、もしご相伴する相手がいたとしたら、さぞかし満足のいく祝杯をあげた事であろう。
同サイトのトップページには、赤いジャケットを着て熱唱するたかじんの画像が貼ってある。彼からのバースデイプレゼントが、天から届く「一喝」であって欲しいと願うばかりである。

▼アスマラ氏に宛てたたかじんの手紙
あずまら手紙















アズマラ氏は簡潔な謝罪文以外は発していないので、心情的な勝ち負けについてどのように考えているかは察するしかないが、第三者的に見ると負けとは言い難い。氏のブログから発せられた情報は事実だったと証明された事案も数多く、特に、さくらのイタリア人との婚姻歴が明かされたのは、氏ブログのコメント欄に投稿された情報が元となるなど、ネットやSNSでさくらの実体を検証する人々の一里塚となったのは間違いない。
心情面から言う勝負には負けたかも知れないが、内容で勝っているのは衆目の一致するところだろう。「勝負に負けたが、相撲で勝った」と言える。
一方、さくらは自ら提訴した裁判や、たかじん長女から起こされるであろう遺留分減殺請求と、それに伴う遺産額確定訴訟等を抱えることになるが、今度は本や手記で都合よく述べたような訳にはいかない。なんと言っても法廷の場てある。これまでに明かされている陳述書等の情報から苦戦が予想され、今回の雄叫びのような勝利宣言も「最後の咆哮」と思えてならない。

さくらのMONEY勘定~時系列で見る遺言書作成

たかじんの遺言書については、寄付金以外の現金類と不動産の全てを、結婚して3ケ月足らずのさくらに相続させる、ただ一人の長女には一切の相続をさせないだけではなく、法的に認められた遺留分の請求もしないようにと念が押されたものだった。これには当の長女のみならず、赤の他人である人々にも驚愕の内容であった。
いかにして斯様な遺言書が残されたのか、他人様の懐事情ではあるが、遺産相続人となったさくら未亡人は、殉愛の中で何もいらない「無償の愛」を貫いたと書かれた人なので、至極興味深いところである。まずは、たかじんの遺言書作成にまつわる時系列を、これまでに発表された関連本や報道等を引用しながら整理してみたいと思う。

■2013年12月23日
【殉愛】
聖路加国際病院久保田医師より腹膜播種を診断され、余命1,2ケ月と宣告を受ける。

■2013年12月25日
【殉愛】
たかじんとさくらがエンディングノートを作成。さくらが書いたものをたかじんに読み聞かせた。
 ・たかじんがさくらには生活できるものを残すと言ったが、さくらは「いらない」と答えた。
 ・でも二人の貯金はさくらのものや。大阪のマンションはさくらに残す。退職金で清算できる。
 ・たかじんメモリアルを作る。
 ・たかじん名義の預金は全額寄付。寄付先は、大阪市、親がいない子供達の施設、盲導犬協会。
夜、たかじんが大阪から来たKマネと、一時間くらい打合せをした。たかじんが伝えた内容は、「余命のことを誰にも言うな」と、「俺が死んだら、さくらが全てをやるから、さくらの言う通りにしろ、さくらを助けろ」とのことだった。

【Wil掲載さくら手記】
エンディングノートには、遺言書と同様のことが書かれている。

【女性自身】
たかじんはマネージャーに、12月末には遺産配分に触れたエンディングノートの存在も明かし、長女についても金を渡すと明言していた。

【ゆめいらんかね やしきたかじん伝】
たかじんから呼ばれたKマネに「遺言書を書く必要がある。今度弁護士を呼んで来てくれ」と伝える。
 ・PIS閉鎖はKマネに任せる。
 ・年末に東京で事務所の弁護士と遺言状を作成する。

【殉愛の真実】
25日、K氏はたかじんと今後のことについて話し合った。2人の話し合いは3時間に及んだ。
 ・医者から余命2ヶ月を告げられた。
 ・弁護士立会いのもと、すみやかに遺言書をつくりたい。
 ・たかじんの死後は、弁護士や税理士と相談したうえで、事務所を閉鎖したいというK氏の要望を認める。
 ・余命の他言を制する言葉は無かった。
 ・さくらの言うとおりにしろ、さくらを助けろという言葉もなかった。
 ・たかじんはさくらのPIS介入を懸念するK氏に、「わかってる。あいつは金で黙らせる」と言った。


★殉愛の同じ項の中で、「二人の貯金はさくらのもの」と、「たかじん名義の預金は全額寄付」の相反する二つの表現がある。さらにさくらは「何もいらない」と言っていながら、出来上がった遺言書では総取りの形である。ノンフィクションと謳いながら不可解な表現を書く作者も作者だが、いい加減なエピソードを与えた方も与えた方である。
又、「二人の貯金」については、各金融機関の決まりを見ると、「個人の銀行口座は一人の名義でしか開設できません」となっている。さらに、「夫婦で共通の口座を持ちたい場合でも、夫もしくは妻の名義で新しく開設し、共通の口座とするしかありません」となっている。更に、「キャッシュカードはその名義人に対して一枚のみ発行されます。代理人カードを申し込むこともう一枚発行されるが、本人会員と生計をともにするご親族1名に限る」とされている。この決まりからすると、どれだけさくらに都合よく解釈しても、入籍後3ケ月間で貯めた分しか主張出来ないことになり、治療費や税負担を勘案すると大金とはならない。

■2013年12月26日
【殉愛】
たかじん、聖路加国際病院緩和ケア病棟へ緊急入院。

■2013年12月29日
【殉愛】
Kが弁護士を連れて来た。たかじんと弁護士の二人で打ち合わせをした。たかじんの意向で会話は録音されており、さくらに「明日、正式に遺言書を作る」と告げた。

【フラッシュ】
FLASHはこの録音が12月29日に行われたとしており、百田尚樹も同誌上で同様の証言をしている。

たかじん「もう寿命もあんまりないから(中略)法律である分配率は、絶対守らなあかんの?」
Y弁護士「いや、守らんでエエですよ」
たかじん「俺、娘にやりたくないんで、いいんですか?」
Y弁護士「いけますね」
たかじんの掠れた声が確かに聞き取れた。

【ゆめいらんかね やしきたかじん伝】
たかじんは年末の29日に弁護士立会いのもと、病室でビデオによる遺言状を作成した。

【殉愛の真実】
Y弁護士とKマネを呼び寄せ、遺産と遺言について自分の考えを伝えた。
Y弁護士に伝えた寄付先は、大阪市に3億円、あかるクラブに2億円、日本盲導犬協会大阪支部に1億円、親のいないこどもたちの施設・A学園に1億円。
 ※寄付金合計7億円。
さらにたかじんは、「遺言書に必要な実印と自分の現金は、大阪の自宅マンションの2つの金庫の中にある。おそらく(会わせて)3億円くらい入っているはずだ」と言い、「Kよ、お前が大阪まで行って金庫を見てきてくれんか」と、紙に金庫の暗証番号を書いてKに手渡した。
大阪のマンションでKが金庫を開けて退室。Y弁護士と別の弁護士がビデオカメラで録画しながら現金を数えた。現金は2つの金庫に合計2億8千万円入っていた。
たかじんが自宅マンションの金庫の中を確認してくれと言ったあと、さくらが弁護士と病院内で話し込んでいた光景をKは思い出した。事務所の運営や遺産のことで相談していたのかも知れないと思った。

【さくらの遺言執行者(Y弁護士)解任陳述書/要約】
主人の金庫と私の金庫の中のものを数えなおして、金庫内をビデオで撮影した。2つの金庫のうち1つは私のもの。私のお金と主人のお金は別にしていたのに、なぜ、勝手に一緒にしたのか。なぜ、了解なしにビデオを撮影したのか。

【Y弁護士の陳述】
さくら氏から、K氏に不信感を持っているので、自宅金庫を回扉した際は、きちんと現金を数えておいて、私(Y弁護士)がしたことをK氏にわかるようにしておいてほしいとの話があった。


★たかじんはこの日、Y弁護士とKマネに自分の意志を直接伝えている。ならば、25日にたかじんとKマネが話し合いをした内容を、Y弁護士に伝えたと考えていいだろうことを押さえておきたい。

■2013年12月30日
【殉愛】
 ・朝9時に目が覚めたたかじんは、「帰りたい」と言い出した。その後、久保田医師に麻薬を投与してもらい眠った。
 ・朝にたかじんと会話した久保田医師が「やしきたかじんの意識はしっかりしており、正常な判断力を持っている」と証明した
 ・午後3時半に弁護士三人がやってきた。今回は「危急時遺言」となるため二人の弁護士を立会人とした。 ・たかじんは会話はできるものの、文字を書けるような状態ではなかったため口述で作成された。
 ・筆記したのは、遺言執行者のY弁護士(PIS顧問弁護士)だった。
 ・遺言書作成の一部始終を録画・録音した。

【殉愛の真実】
Y弁護士が調べた結果、盲導犬協会に大阪支部がない、A学園についてはたかじん知人のМ氏が退任していた。説明を受けたたかじんはこの2件の寄付を止め、桃山学園に1億円の寄付をすることとなった。
 ※寄付金合計6億円。

【ライブドアニュース】
弁護士がこれらを●●さん(さくらさんのフルネーム)に遺すことを承知しますね? と聞かれたたかじんさんが、朦朧としながらただ『はぁい』と言っているのです。
とても弁護士の話の内容を理解しているようにはみえませんでした」
生前のたかじんさんを知る関西メディア関係者は、「余命いくばくかの病床の人に対してすることではないでしょ」と怒りを隠さない

【Will掲載さくら手記】
遺言書の作成に当たっては、娘さんの遺留分を遺産総額の半分ぐらい残しておくべき。なので、「そこは確保してください」と、私が遺言書作成の前日にきちんと伝え、「わかりました」との 回答を得ていたにもかかわらず、Y弁護士は、遺留分を 全く考慮せずに遺言を作成した。「娘には、遺言者の財産を相続させない」 との記述もあったが、いくら主人の希望とはいえ、弁護士としては書いてはいけないこと。

★この日作成された遺言書が、たかじんとKマネが打ち合わせた内容との大きな違いは、長女には遺産を一切残さずにさくらが全てを受け取ることと、PIS(たかじん個人事務所)の権利をさくらに渡すとされた2点である。前日の29日の打ち合わせにはKマネが同席しているが、この日はどの書物・報道でも病院へ出向いた記述がないので、病院へは行っていないと思われる。当然、遺言書作成時に同席できる立場にないが、PISの顧問弁護士であるY弁護士を信用していたのだろう。
この間隙と、29日のたかじんとの打ち合わせ後、Y弁護士がさくらと病院内で話し込んでいたことが意味深い。

★たかじん関連の書籍・報道では29日にビデオ撮影が行われたとするもの、29日は録音のみで30日にビデオ撮影が行われたとするものが混在している。
フラッシュが報じた、たかじんとY弁護士の会話の録音、「娘にやりたくない」「いけますね」は29日のものとされている。作家タブーの項でも書いたが、このフラッシュ記事は百田尚樹のゴリ押しで掲載されたものである。普通に考えると30日のビデオ撮影に基づいて記事にした方が、より説得力があるものになったと思うが、なぜ、29日の録音したテープを根拠に記事にしたのだろうか。さくらも百田尚樹も、そうするのには理由があるのではないのか。たかじんの「娘にやりたくない」の言葉を、29日に欲しかった点に謎があるのではないかと考えている。

■2013年12月31日
【フライデー】
Y弁護士が1.000万円(29日、さくらが当面の生活費として、大阪の金庫から持ってくるよう指示した)の受領サインを求めたことに立腹したさくらがたかじんに話すと、最後の力を振り絞って、メモに「現金さくら」と書いた。


■2014年1月5日 (たかじん直葬の日)
【殉愛の真実】
長女が遺言書内容をY弁護士から口頭で教えてもらう。
Y弁護士が長女に遺留分の主張をしてくれるなと告げる。理由は寄付が出来なくなるから。
Y弁護士が長女に、いくらかは娘さんにも渡るように、奥さん(さくら)に話して見ます。金額は1億円、と告げる。

【殉愛】
Y弁護士がさくらに電話、娘が「娘に一切相続させない」と知って、カンカンになって怒っていると知らせる

【Y弁護士の陳述書】
私(Y弁護士)と娘さんとのやりとりをさくら氏に伝えた。
さくらがY弁護士に、「長女への遺産相続を1億円で納得させてほしい」と持ちかける。もともと盲導犬協会に寄付するとした1億円がなくなった(たかじん判断で取消)ので、それを渡すと考えれば納得できる。

【Will掲載さくら手記】
Y弁護士は、ほかにも娘さんに「一億円で手を打たないか」と持ちかけるなどの問題を起こしている。
問題行動と、娘さんの遺留分の権利を守らねばと、Y弁護士の遺言執行者解任を大阪家裁に申し立て、結果的にY弁護士は辞任した。裁判費用は私が全額負担した。
娘さんは、私がY弁護士に「一億で手を打たないか」と言わせたと主張している。
 ※長女の遺留分は、遺言書内容にかかわらず、全遺産の4分の1の権利がある

★12月30日に作成したのは危急時遺言書なので、検認を受けるため裁判所へ提出するが、2014年1月5日は曜日の関係でその前である。本来は検認後に相続関係者が裁判所に呼ばれ、その前で明らかにされるのが決まりである。Y弁護士1月5日、口頭で長女に相続分はないと伝えているが、さくらが盲導犬協会への寄付が無くなった事実を知っていることから、さくらには速やかに全容を明かしていたことになる(他のエピソードもある)。

★長女の遺留分の放棄は、たかじんの遺言書に希望として書かれていたが、遺留分請求は法的に認められた権利である。「遺留分請求によって寄付が出来なくなる」「盲導犬協会への寄付が消滅した分の1億円で納得してほしい」等、さくらの言い分を受け売りした感が否めないY弁護士の言動である。
特にY弁護士は税理士資格も持っており、足算引算が苦手な訳でもあるまいに、「寄付が出来なくなる」の文言はいただけない。さくら側の何らかの事情を汲み取ったのではないかと思うが、それは不動産処分に絡むものではないだろうか。

★今更感が否めないさくらの弁であるが、Will誌に手記を寄せた期日は、OSAKAあかるクラブ、桃山学園への寄付が決定事項となった後、又、長女の遺留分請求意志が固まった後と思われる。寄付金奪還作戦や遺留分放棄工作が失敗した後なので、観念したという意味なのだろう。実は最初からこう思っていましたと言われても、空々しいとしか思えない。

■2014年1月19日
【殉愛の真実】
たかじん長女がY弁護士と羽田空港で会い、「遺言書」を書き写す。
この際にY弁護士は長女に「遺留分を主張しないでほしい、遺言書どおりに寄付が実行出来るかはあなたにかかっています」と話す。

■2014年・・月・・日
たかじん遺言書は有効であると審判された。
【大阪家裁事件番号平成26年(家)第34号遺言確認申立事件】
遺言者が平成25年12月30日にした遺言(別紙遺言書の記載内容)は真意に基づくものと認められるのであり、その方式に明白な不備がないことなども考慮すると、遺言者が別紙遺言書記載の遺言をしたことを確認するのが相当であるから、主文の通り審判する。
「主文 1 遺言者が平成25年12月30日別紙遺言書記載の遺言をしたことを確認する」

■2014年2月25日  
【大阪家裁事件番号平成26年(家)第391号遺言書検認申立事件】
遺言書検認される。


■2014年3月10日
【週刊新潮
やしきたかじんの遺言執行者だったY弁護士が数々の問題を起こしたと家鋪さくら氏が主張し、2014年3月10日に大阪家庭裁判所にY弁護士の解任を申し立てた。
 ※その後、Y弁護士が自主的に退任。

■2014年秋
【殉愛の真実】
大阪地裁選任遺言執行者(弁護士)により、遺産目録作成。
遺産総額8億6千万円。金庫内現金2億8千万円のうち、1億8千万円はさくらのものとされた。

■2014年12月24日
OSAKAあかるクラブへ2億円、桃山学園へ1億円の遺贈が、遺言執行人より実行された。

★たかじんの総遺産は8億6千万円とされたが、さくらが自分のものとした金庫の1億8千万円を含めると、10億4千万円がたかじんが芸能人生活で残した金額となる。

★長女代理人は遺留分請求前に、遺産総額確認申し出を行うと話しているので、8億6千万円とされている遺産総額の増額があるかも知れない。さくらが自分のものとした1億8千万円の正当性が問われることになり、さらには死去3年前に遡ったプレゼント品の遺産繰り入れ(※但し、遺留分減殺請求出来るのは1年前までの遡り分とする条項有)、たかじん死後の共同財産とみなされた場合の収入、有ると仮定したなら隠された財産等も対象となる。

おはよう朝日ですと井上公造の「殉愛問題」

★朝日放送「おはよう朝日です」がたかじん問題を取り上げる

5月8日、大阪の朝日放送が、朝時間の帯番組「おはよう朝日」の中で「たかじん問題」を取り上げた。依然として各テレビ局が無視を決め込んでいること、井上公造芸能レポーターがtwitterで事前告知をしていたこともあり、オンエア前から純愛騒動関心層の注目を集めていた。下記のツイートの文言にあるとおり、数ヶ月の取材した事を全て出すと言うのだから、とびっきりの新事実が出るかもと期待した人も多かったと思う。
放送エリア外の居住なので番組を視ることは出来ず、後刻、掲示板やtwittwrで状況を知ることになったが、評価する声と批判する声が混在する結果となっていた。あるwebニュースは「失望と批判のコメントで溢れかえった」と伝えた。コメントを拾ってみた。

「どうして夫人があかるクラブに寄付の放棄を迫ったことには言及しないのですか?!ガス抜きしたとしか思えません」
「たかじんさんの娘さんには直接取材なさった、という理解でよろしいでしょうか?」
「分からないのなら最初から扱わない方がよかったかもしれませんよ。予想や妄想で傷つく有名人だっておられるのです」


番組を視ていない自分としては、細部のニュアンスを捉えきれないので何とも言い難い思いでいたが、奥様掲示板wikiに番組内容の書き起しが掲載されていたので一読することにした。
(引用・おはよう朝日です 書起し(2015/05/08))

一読後の感想として、注釈が必要だが評価できる点をあげてみたい。

→たかじん遺産問題がいまだくすぶっていることがテレビ媒体で知られた(不自然な例え話が有ったが)。
→百田尚樹著作「殉愛」が、たかじん長女から出版差止め訴訟を起こされている、つまり事故本(の可能性が高い)と知られた。
→「殉愛」の検証本として「百田尚樹・殉愛の真実」の存在が知らされた。
→たかじんの密葬(実際は直葬)に、母と兄弟達親族が参列しなかった(出来なかった仔細に触れず)ことが知らされたこと。
→さくらが2個人2社を名誉棄損で提訴していることが知らされたこと。

しかし、殉愛騒動の存在を知らなかった人と、熟知した人では感想がまるで違うと思う。評価できる点として列記したのは、問題をよく知らない人向けに対しては、との前提が付く。熟知した人々の関心点と、井上公造レポーターのコメント内容には、北半球と南半球くらいの温度差が存在したいたのだ。
奥様掲示板wiki書き起こしを引用(青字・抜粋)させて頂きながら、感想を述べてみる。

■「遺産問題」という文字をイラストで強調

ネット上には、僕が奥さんのさくらさん派なんじゃないかとか、さくらさんからお金をもらってしゃべらないんじゃないかとか、本が出た出版社は幻冬舎という出版社で、僕は見城社長と親しいんですよ、かわいがられてるんで、
そこから圧力があったんじゃないかとか、テレビ局がどうのとかいろいろ言われてるんですけど、正直言って一切ございません。
ここまでいろんな事がネット上を中心に展開するんであれば、まあ僕は取材「していました」から、そこを、今日は紹介しようと思います。

■パネル:たかじんさんの死から1年4ヵ月 ドロ沼化する親族間の確執

整理しますと、(たかじんさんは)去年1月3日に亡くなられました。
そしてお葬式は密葬という形なんですが、お母さんとか兄弟は葬式には参列していません。出たのは2番目の奥さん、それと1番目の奥さんとの間のお嬢さんは出てますけれども。
で、5月3日、たかじんさんのお母さんが亡くなりました。でこれには奥様のさくらさんは出席してます。
そして今年2月3日たかじんさんの1周忌という形で(偲ぶ会が)リーガロイヤルホテルであったんですが、僕は招待状が来たから出ました。
でも同じ日に別の箇所で音楽関係者とかたかじんさんの一部の親族とか集まって「同じ日に」やっぱり偲ぶ会をやってるんです。

井上レポーターが話している内容にウソはない、しかしパネルで表示された「親族間の確執」まで、的確に掘り下げたとは言えないのも事実だ。密葬の実態は身内の葬儀もない直葬で行われ、未亡人は他人に促されて前妻と長女を呼び、たかじん母の葬儀に参列したさくらは、焼香することも親族と言葉を交わすこともなく会場を去ったことが証言されているのが実体だ。

■司会:その2カ所というのは、妻さくらさんサイドと親族・音楽関係者サイドの2つがあった。

僕は、正直言ってこれ(親族・音楽関係者サイド)があったことは知らなかったんです、まったく。
僕はこっち(妻さくらサイド)から招待状が来たんです。これで僕は「後妻派」と呼ばれるようになったんです。
なんでこっちに行くの、いや、僕は違うんです。さくらさんに会いに行ったんじゃないですよ。たかじんさんにお世話になったから、たかじんさんにありがとうございましたと言いに行くのが、どこがおかしいのかなと、僕は言われる筋合いは無いなと、正直、僕は思いましたけど。

氏が言うように言葉面的には「どこもおかしくはない」かも知れないが、前項のさくら一派云々、幻冬舎云々の行と併せて、何も知らない視聴者に公平さをアピールしただけにしか見えない。
双方に招待されていたとしたらどうしたのか、司会者には是非とも突っ込んで欲しかった点である。

■パネル:たかじんさん巡る2冊の本 妻と娘がドロ沼訴訟合戦


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で、この後本が出ました。騒動の発端ともいえる。2冊の本が出た。
先に、『絢愛』という幻冬舎から出た本が去年11月です。作家は探偵ナイトスクープで有名な百田尚樹さん。

■司会:ベストセラー作家ですね

さくらさんだけでなく、さくらさんにまつわるいろんな人たちに沢山インタビューをしてそこを中心に書かれている本なんですね。で、これに対して長女の方が出版差し止めという裁判を起こしている、

殉愛はさくらにまつわるたくさんの人達だけを取材したと言うが、全てさくらを褒めそやす人物だけで、著者もその後明かされたさくらの実像さえ、把握していなかったフシがある。一方、悪人に仕立てられたKマネやたかじん長女には取材申し込みさえもなく書かれた結果、裁判沙汰にまでなる悪意に満ちた事故本と称されるに至った。殉愛さえ、正当なフィクションとして検証が積まれた作品であるなら、現在の諸問題が起こる事もなかったのだ。
井上レポーターがこの点に触れなかったのは、放送時間の制約がと言うのかも知れないが、片手落ちなのは明白である。

■司会:この裁判は係争中ですね

裁判は4月17日に第3回の口頭弁論があって、6月5日に第4回が予定されてます。
で、この本に書いてある事はま、単純に言っちゃえば、都合がいい、さくらさん寄りに書かれた本だと、真実は違うと言うことで、出された本は、この『百田尚樹絢愛の真実』という本で、これは宝島社から出たんですが、今年の3月。でこれは、妻のさくらさんが出版差し止めの仮処分をいま「申請中」で現在、現在ほぼ2週間おきに双方が陳述書を提出しているという状態。

■スタジオ:この本は百田尚樹さんが書いたんではないですね

■司会:百田尚樹さんの絢愛という本の真実を語っている本ですね


そうです。だからもう相反する本です。
というような形なんですけれども、まず『絢愛』の話をします。
書かれている内容でちょっといくつか僕は気になるポイントがあります。
そのひとつはこの本の中に、読まれた方はわかりますけど、僕が登場するシーンがあるんです。

■テロップ:妻が語ったたかじんさんの最期 「絢愛」を井上公造が検証!

それは、おはよう朝日の事なんです。おはよう朝日当日に、スポーツニッポンが二人が婚姻届を出したと、報じられた日があったんです。そのとき、僕はさくらさんにメールを打って、やりとりがあるんですが。
そのときに「メールアドレスはなぜ知っているのかしら井上さんが」という、
「そういえば私が主人の代わりにメールを打ったことがあったからかしら」
ということがあるんですが、これは事実と異なります。

メールアドレスを知ったのは、実は僕はたかじんさんのことであることをやってあげて、そのお礼にお菓子をいただいたときに、お手紙がついていて、そのお手紙の中にさくらさんの名刺が入っていたんです。

■司会:さくらさんからの手紙にさくらさんの名刺が入っていた

はい、だからここでメールアドレスがあったから僕はここでお礼のメールを返したことがあるから知っていたというのが実情。
それともう一つ、いわゆる結婚したということに対して、「結婚については一切コメントしないとたかじんさんが言ってる」というふうに本は書いてあるが、いや、僕がいただいたメールには「結婚に関しては間違いないがコメントはしない」と書いてあった。結婚は認めて、おは朝でコメントしたんです。結婚は間違いないが、それ以上のコメントはしないということなんです。
ここは明らかに、この本に書いてある事では、僕だからわかるんですね。事実と違う。

井上レポーターが言うように、言葉は使い方の少しの違いで意味が変わるものだ。それを知っているのなら(言葉で生きてる職業だから当然だが)、この日のさくら寄りと言える計算ずくの言い回しは、おやすい御用だったことだろう。

あともう1点感じるのは、たかじんさんのハワイのコンドミニアムに泊まったことのある女性はさくらさんだけだという証言が書かれているんですよ。
これも間違ってます、こういうことを言ったら非常にたかじんさんに怒られるかもしれませんけれど、僕は複数の女性が泊まっていることを確信してます。二人っきりとはいいませんが。

殉愛(217P)に、ボーイズ相原社長の談として、「師匠は前の嫁さんや女をハワイに連れて来た時は、必ずホテルに泊まらせて、コンドミニアムには自分一人で寝るんです。女とずっと一緒におるのが嫌な人やったんです。それがさくらちゃんとは、どこへ行くにもずっと一緒なんで、びっくりしました」と書かれており、この件を指していると思われる。
殉愛の中で相原談として書かれていることもあり、実は真偽不明だと思っている。百田尚樹が文中に出てくる前妻や他の女に取材をしていないのは明白だからだ。前項の結婚についてのコメント同様、殉愛問題の争点からすると微細な話題でしかなく、端的に言うと「どうでもいい話し」なのだが、新事実の一つ二つは出さなきゃと考えた所為であろう。

で、ただ、取材をしていて別の部分で言うと、献身的な介護をしたという話が(絢愛に)出てくるんですが、僕も実際に病院関係者に取材をしました。これに関して言うと僕が当たった病院関係者は、本に書いてあるとおり、さくらさんがたかじんさんに対して、非常にびっくりするくらい献身的だったということは言ってました。これはもう間違いない。

殉愛に出てくるたかじんが治療を受けた病院は数多いが、井上レポーターは証言した病院名、担当者名、役職名、献身的だったという具体的な行為は述べていない。「非常にびっくりするくらい」との形容だけでは、そこいらの井戸端会議におけるスポークスマンの方が真実味がありそうな気がする。
殉愛の中で書かれた医療行為等が事実であるなら、医事法に抵触する行為や病院モラルが疑われる行為が複数に渡る。むしろ、これらの事案の一つでも明らかになったとしたら、フラットなレポートとしての評価も増したたことだろう


で、あと、娘さんがいわゆる出版差し止めを求めているわけじゃないですか。娘さんに対しても僕は1回だけ会ったことがあるんです。たかじんさんの還暦パーティーがリーガロイヤルホテルであった時に(たかじんと娘が)一緒に写真なんかを撮ってたりしていて、へえー非常に仲がいいんだと思ったんです。
で、現実に3年ぐらい前かな、東京のバーに、たかじんさんに呼び出されて、僕が行ったら、「実は公造、俺、東京にマンション買ったんや」といわれたんです。えっ、東京に?東京嫌いなんじゃないですか、と言ったら、「いや、娘にやろうと思ってる」って。えぇ~って思って。
これは複数の人が聞いてます。僕だけじゃ無くてね。
なんだけれども一方で、たかじんさんが「あの娘いやや、絶対にあいつには一銭もやりたくない」と言っていたのを聞いている人も「いっぱい」いるんです。

たかじん長女が出版差止め(殉愛に対して)を求めていると前置きし、たかじんが「長女に東京のマンションをやろうと思っている」との話を聞いたという。この日の唯一とも言える新証言である。
「長女には一銭もやりたくない」と言っているのをいっぱいの人が聞いているとし、他人からの伝聞としているが、これは未亡人側からの反論に備えたのかも知れない。
人の気持はそのときそのときで変わると結んでいる。井上レポーターも長女と面識があるのなら、直接取材をすると見えてくる真実が有ったかも知れないし、変わると表現した根拠を示すことも可能だったと思う。

■スタジオ:えぇ~~言っていることが合わないですよね

だから、人間の気持ちなんてそのときそのときで変わりますからね、そういう中でもほかにも裁判があります。そこを整理しますね。

■パネル:相次ぐバッシングにたかじん妻が抱える訴訟

これはね、元弟子のBさんという方がインターネットラジオでいろんな事を言ったことに対して、さくらさんが1000万円の請求をしている状況で、きゅうとなつまってるんで、どうすることもできない状況にはなっているんですが、一応戦う姿勢は見せている。

元弟子とは打越氏を指している。「ぎゅうとつまって、どうすることも出来ない状況」の内容に、多少なりとも触れる必要は有ったと思う。打越さんの発言で問題になっている部分は、週刊誌で書かれていた内容を基にしており、さくらが起こした裁判は弱い立場の者を標的にした「スラップ訴訟」と似ているとの指摘があり、又、打越さんを支援する会が立ち上がり、多くのカンパを集めた事実もある。
パネルで使われた、さくらががんが移ったとして治療費を請求したことは、殉愛の真実によるとKマネがたかじんから直接聞いた話しとして記載されており、さくらが治療を受けた病院では、さくらが話す内容の乳がん治療を施術したことはないと証言している。
これらの点にも触れないと、さくらの本性は見えてこない。

■パネル:元弟子Bさん 「がんがうつった」とたかじんさんに治療費を請求

あと、友人のCさん、ブログでいろんなことを書いたわけです。
内容がおかしいということで1000万円の請求をしてるんですが、これに関しては(Cさんが)もう謝罪を入れてきていまして、(Cさんが)なんとか示談にしてほしいというようなことで、いま示談になるかどうかはわかりませんが、裁判と言うより示談ということ。

■パネル:友人Cさん 余命5ヵ月と言われたたかじんさんに結婚を迫った ベンツや高級腕時計を要求

友人のCさんとは、たかじん長年の友人であるA氏を指している。A氏は提訴対象となったブログを閉鎖しており、その後、一切の発信をしていない。当ブログでは事情を鑑み仔細を記載することは控えるが、たかじん死亡の約一ヶ月ほど前後に、約2.500万円相当の右ハンドルベンツを発注していたのは事実と、殉愛の真実で暴かれた。

あと、女性自身を出してる光文社。

■パネル:過去の離婚歴、長女Aさんへの仕打ち 金銭問題などを疑惑の未亡人と報道

あと、サンデー毎日を出してる、毎日新聞社。

■パネル:長女の手記などを掲載 2200万円請求

ともに書いてある内容がおかしいという名誉毀損であるということで、さくらさんが全部訴えているという状態なんです。

で、そこで気になってくるのが実は遺産の話なんです。
遺産のことを整理します。これは本当に難しいので時間がないんでかいつまんで話します。

■パネル:たかじんさんの莫大な遺産 遺言状では娘に相続権なし!?

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「遺言状というのがなかったら」ですね、なかったら、たとえばですね、計算ははっきりできないんで、10億円たかじんさんの遺産が「あった」とします。
遺言状がなかったら、妻であるさくらさんに5億、長女であるAさんに5億、5:5で割ってるんです。

寄付についてはたかじんの希望で遺言書に記載したもので、その遺言書作成時には弁護士が三名立ち会い、危急時遺言だったため、後日裁判所に提出し検認を受けたものである。この事実をさておき、遺言状がなかったらとの仮定の話題を、遺産話の、しかも冒頭に持ってきたことに強い違和感を感じた。
つまり、遺言書に書かれた六億円の遺贈がなければ、さくらの取り分が多かったと言いたいのだろうが、実は、さくらは遺贈先であるOSAKAあかるクラブ(2億円)と桃山学園(1億円)へ、遺贈分の放棄交渉、迂回返金交渉に出向いて失敗しているのだ。
考えてみると、OSAKAあかるクラブが「さくら未亡人による遺贈放棄交渉があった」と公式見解を発表したのは前日である。この件はスポーツ紙を中心に報じられ、yahooニュースではトップ記事となり、さくらに批判的な多数の記事コメントが掲載された。「おは朝」放映後には、この記事と番組の関連性についてtwitterや掲示板でも、さくら側陣営がこのニュースの拡散を防ぐためと、さくらのイメージ低下防止のために、急遽井上レポーター出演番組に押し込んだのではないか、との指摘が目立った。
そうであるなら、遺言書がないとしたらという、違和感有る発言の魂胆が見えてくる。


■司会:これは法律で半分ずつになると決まってるんです

それだと簡単なんです。だけど今回、遺言状がありました。みんな日本人ってよくわかってるんです。遺言状があったら遺言状通りもらえると思ってるんです。でも遺言状通りいかないんです。
遺言状にはどう書いてあったかというと、大阪市に3億円寄付する、OSAKAあかるクラブに2億円寄付する、母校の桃山学院高校に1億円寄付する、あとの残りはぜーんぶ妻さくらに渡すと書いてあるんです。
こうなると長女のAさんには相続権が無いという話になるんです、なんだけど遺留分減殺請求という法律があるんです。でそうするとこれは税理士の山本和義先生、非常に相続問題に詳しい先生に聞きました。
聞いても聞いても僕もわかんない、これはどういうことかというと

ここでもあかるクラブの公式発表には触れていない。おそらくは裁判係争中なのでとの理由を付けるのだろうが、公益団体の公式見解をストレートに報じる分には、なんら問題がないだろう。

■パネル:たかじんさんの遺産めぐり妻と娘のバトルぽっ発!?


配偶者、子ども、父母への最低限の財産保証で、今回の場合だったら妻さくらさんと長女Aさんには10億円(仮定)の1/4、、2億5000万ずつを請求する権利があるんです。
ということはですね、どういうことになるかというと、長女は今請求したので2億5000万もらえるわけです。

税理士に聞いても聞いてもわからないと言うわりには、随分と饒舌に話したようだが、間違いが二つある。
当初、たかじんの遺産は約10億くらいと報道されていた。しかし、さくらは金庫に保管されていた現金の内、1億8千万円は「私のものにしてほしい」と言い、当初の遺言執行者だったY弁護士に反対され、ボーイズの相原康司に加勢させてまでY弁護士を解任し、長女代理人弁護士や取材した雑誌記者曰く「わけ、わからん」理由を並べて自分のものとし、たかじんの遺産は8億6千万円と認定された。井上レポーターも「三ヶ月かけて取材したことを話す」と宣言したからには、この事実はご存知のはずであるし、殉愛で書かれた無償の愛を覆すキモであることは認識していなければ不条理な話でもある。10億は仮定としているが、次に掲載した画像で長女が「2億5千万円いただきます」と表示されたパネルを見ると、まるで長女だけが守銭奴のように見えるで印象操作ではないのか。しかも実際の遺留分よりも多い金額である。
もう一つは、「長女は今(今回?)請求したので」ということは、長女が遺留分を請求済みということになる。自分が知り得る範疇では請求意志は表明しているが、手続きには至っていないはずだ。長女代理人弁護士も、「請求前に遺産額確認を行う」とコメントを出し、あかるクラブ新理事長である温井氏も、後に予想される長女の遺留分請求を視野に入れていると、4月30日にコメントしている。それ以降に請求がなされた事実があるのなら、是非、根拠を提示して頂きたいものである。


■パネル:長女Aさん 2億5000万円いただきます!

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僕ね、今回思ったのは、「あ、ということは遺言状が無いほうが、さくらさん取り分多い」です。これ、遺言状があるから、これ遺言状通り守ってるから取り分が少なくなってきたということ。

「この人は、何を言っているんだろう?」と真っ先に思ったのが正直なところだ。
前段でも述べたが、裁判所で検認された遺言書の存在を無視した例え話を、再度持ち出してさくらのイメージアップを狙ったあざとさに呆れる。
と同時にもう一つの推測として、「遺言書作成にさくらが関与しているのでは?」との疑惑を打ち消すためとも考えられなくもない。不自然な例え話が続くけば続くほど、様々な疑惑が脳裏を駈け巡る逆効果現象が起きてくるのだが。

それとね、僕ね、この前もちょっと、いろいろとたかじんさんと親しかった人と話してて思ったんだけれど、やっぱね、こうなんか仲が良かった同士(妻と娘)がもめてるというのが僕は非常に「つらい」んですよ。
だってなんかみんな一堂に会したいわけですよ、それがばらばらになっているのがつらい。ただ、ひとつ言えるのは、その芸人さんが言ってたのは、「お兄さんが最後に好きになったんやったらしゃあないやん」と言われたんですよ。うーん、そう言われると返す言葉がなくって、何があったにせよたかじんさんが選んで決めたことなのでね。

この流れでは、井上レポーターが言う「つらい」には信憑性が伝わってこない。死期が迫ったたかじんから親族を遠ざけ、荼毘に伏される際には長女にさえ知らせずに済ませようとし、葬儀代わりとも言えるお別れ会からも親族一同の排除を企み、遺骨参りをたかじん実母達に何度も懇願させるなど、一堂に会することを拒んでいるのは、誰あろう、今回イメージアップされんとした未亡人だからだ。当然と言えば当然なんだろうが、これらの事実に触れることは一切なかった。
「たかじんさんが選んで決めたこと」と結んでいるが、たかじんは故人で口なしだ。その芸人がそう言ったので返す言葉がなくと嘆くのであれば、もっと多岐に渡る人々に取材をしてから電波に乗せるべきであろうと思う。

井上レポーターは予め時間が足りないかも知れないとしていたが、番組終了後にtwitterで、下記の何点かを呟いたが、まずは「逆ギレ」と報じたニュースを紹介しておく。

「たかじんさんの件を放送したらしたで、納得出来ない人から、あれこれクレームのtweetが来ます。だったら、もう、このニュースは扱いませんよ」
「あなたとこれ以上、やり取りする時間もありません。もうこの問題に触れるのは、やめます」と“逆ギレ”に近い対応を見せた。一般ユーザーにとことん噛み付く姿勢は「まるで百田尚樹みたい」と、さらに批判を集めている。
(livedoornews 2015.5.8)

あかるクラブ記者会見をめぐる報道の怪/公式見解追記

★新キャプテンは桂文枝

ボランティア団体OSAKAあかるクラブは、たかじん逝去後に空席となっていたキャプテンに、落語家の桂文枝さんが就任したと、2015年4月27日記者会見を開き発表した。又、新理事長にたかじんの高校時代の同級生で、今春3月まで桃山学園校長を務めていた温井史朗氏が就いたことも発表された。温井氏はたかじんが遺言書で、桃山学園へ一億円の寄付をすると書き残した件で、その後未亡人が「温井メモ」を持参して、寄付金の迂回返還を求めた相手でもある。

2日前から、殉愛の真実を手掛けたライターより、主催は明かされなかったが、この日に何らかの記者会見が行われるとの情報があり、殉愛問題に関心を寄せる人々の間で感心が寄せられていた。蓋を開けてみると冒頭のあかるクラブの発表だったわけである。

★温度差

となると、殉愛問題の新展開や、さくらが起こしている裁判関係の新情報等が明かされる展開もあるか、と耳目を集めるところとなり、掲示板やTwitterでは情報を待つ書込みが増えた。スポーツ紙の芸能記者も興味を示していたのか、会見終了直後から数社がweb版で報じたが、その内容は紙面により温度差が生じていた。

同クラブには昨年12月、たかじんさんの遺産から2億円が寄付された。しかし、一部週刊誌で、たかじんさんの妻・さくらさんが遺贈を放棄するように求めたという報道があった。
これについて同クラブが、初めて公の場で説明を次のように行った。
理事の1人が「(放棄の)要求はなかった」と、さくらさんからの返還請求はなかったとした。
(東スポweb・たかじんさんの遺産2億円 社団法人に寄付…妻さくらさん返還請求なし)

一部報道でたかじんさんの妻、家鋪さくら氏から遺贈分の放棄を要求したとされる点については、「(さくら氏から)財団を一緒に作りませんかとのご相談があり検討したが、提案は細部について合意すべき点が多く、時間切れでまとまらなかった」とし、要求などは「なかった」と否定した。
(産経west・
さくら氏2億円放棄要求「なかった」「OSAKAあかるクラブ」たかじんさん遺産問題を説明)

東スポと産経の記事は、見出しで「さくらさん、返還請求なし」「二億円放棄要求なし」と大々的に打って出たが、これには殉愛問題に詳しいたかじんファン達は驚いた。返還と放棄と言葉の違いはあれど、さくらがあかるクラブに対して放棄交渉に出向いた報道を、複数の紙媒体や書籍が掲載している。例えばサンデー毎日は、「「さくらさん側は(たかじん氏が亡くなった)1月のうちに、同クラブに2億円の寄付の放棄を申し入れたのです。10月になってからは2度にわたって自分に渡すように折衝しました」。週刊朝日は、「たかじんの死後、さくら氏から『あかるクラブ』に遺贈される2億円をさくら氏が中心になって設立する新団体に全額渡してほしいという趣旨の要請があった」と報じ、殉愛の真実では、その交渉に百田尚樹とAZITO井関猛親が同行したと書き、両名とも認めている。何より百田尚樹に至っては2014.12.17自身のツィッターで、それを暴露しているのだ。

東スポがさくらよりの情報を流すのはある程度予測出来きていた。「さくらにメロメロ」な人物(出版社関係者)が、東スポのさくら記事をウラで工作しているとの情報が出回った直後だったからだ。(詳細はこちら・自殺未遂したらどうするの!?) しかし、全国紙の一角である産経新聞ともあろうメディアが、東スポと同じ記事の扱いとはどういう魂胆なのか。政治信条が同じで、朝日新聞を宿敵とする者同士のシンパシーで、さくら側近の百田尚樹サイドに立った記事を書いたのだろうか。もしそうであるならお門違いで、是々非々主義で臨むべきだ。 
喜んで反応したのが当の百田尚樹だ。
喜んだと書いたが、殉愛問題について威嚇とも取れるツイートを繰り返していた頃と比べると、いささか気を感じないツイートに見えなくもない。この問題には触れたくないのか、さくらとは一線を引き始めているのか。


この他、スポニチ、報知、日刊スポーツも同様の捉え方で記事を流した。東スポは元々未亡人サイド寄りの記事を多く流していたが、他の四紙は殉愛発売以後は疑惑に対して殆ど記事にして来なかったに関わらず、今回の情報には揃って飛び付いたことになり、恣意的なものを感じざるを得ない。

★真実の報道

一方、デイリースポーツは、冒頭で紹介したと同じ内容、新キャプテンと新理事長の就任を報じ、寄付金にまつわる件については、公式コメントとして「会見趣旨と関係ない」と発したことを明らかにした。

就任会見では、昨年末にたかじんさんの遺言に従い、同クラブが遺産の中から寄付を受けた2億円の使い道についての質問が出た。しかし、クラブ側が「本日の会見趣旨と関係のない質問」として制止した。
同クラブは公式HPでも寄付金受領を公表しているが、今回の寄付を巡って一部週刊誌などで、たかじんさんの妻が、同クラブ側に寄付受領の放棄を求めた旨の報道があったため、敏感になったとみられる。
妻側の同席者を問われると「明らかにできない」とした。
(デイリースポーツ・
たかじんさん団体 2億円の質問NG 遺産寄付について「会見主旨と関係ない」)

新理事長の温井氏は、さくらが宝島社を相手に著作権侵害訴訟を起こした「温井メモ」を提示された当事者であり、さくらのあかるクラブに対する寄付金放棄報道をめぐり、やはり週刊誌が名誉棄損で訴えられている最中である。温井氏とあかるクラブには忸怩たる思いもあるだろうが、裁判への影響を考えてノーコメントとしたのであろう。
では、東スポと産経の記事は如何にして生まれたものであろうか。それは殉愛の真実著者の西岡氏のツイートで窺い知ることが出来た。


ツイートでわかるとおり、さくらの寄付金放棄交渉に参加していない理事の一人が、おそらくは公式会見終了後のぶら下がり取材で、穏便に済ますのが得策と考えて、つい、そう言ってしまったということなのだろう。公式見解には一切触れず、発したい意向に沿った言質を拾いまくった結果であろう。西岡氏も次のように発言している。「Yさんは本当にいい方です。だから、ああ言うしかなかったんやとも思います。それだけはちゃんと言っておきます」
又、宝島社の井野氏によると、この報道が殉愛問題に関する裁判の行方に影響することはないようだ。まずは一安心だ。
 
★たかじんさん長女 妻と訴訟視野

この日の殉愛問題に関するニュースで、最も重要なのはこちらだと思う。

歌手でタレントの故やしきたかじんさんの長女が、たかじんさんの妻に対し、法定相続人が実際に遺産を受領した人物などに法的に定められた最低限の割合額を請求できる「遺留分減殺請求」を行使するにあたり、見解の相違が生じていることが27日、分かった。

長女側の関係者によると「(双方の間で)遺産の範囲について見解が分かれ、現状では訴訟で解決するほかない状況」で、「訴訟を視野に入れて準備を進めている状況」だという。
 (デイリースポーツ・
たかじんさん長女 妻と訴訟視野)

注目点は、たかじんの遺産総額が8億6千万円とされているが、その中にはさくらが私のお金と主張した金庫内の1億8千万円が含まれていない。私のお金と主張する根拠は、長女側代理人弁護士をして「訳わからん」と言い捨てた代物だ。週刊誌取材でもその不可解さが明らかになっており、真実を求める殉愛問題フリークの注目の的にもなっている。公的機関の手で詳細が明かされるならば朗報だ。


★★追記 (2015.5.7)

大阪あかるクラブは、先日の記者会見後のぶら下がり取材で、さくら未亡人からの寄付金放棄交渉について、公式見解とは言い難い記事を複数のメディアに書かれたが、本日、クラブとしての公式見解をホームページ上で発表した。
先日の記者会見後の報道では、「さくら未亡人から寄付金交渉はなかった」とする記事を複数社が報じたが、公式発表では「放棄交渉」は有ったとした。この交渉を有ったとするか無かったとするかでは、さくら未亡人から提訴されているメディア数社の裁判に大きく影響する重要事案だった。
クラブ側が発表した状況説明を見ると解かる通り、適正と言い難い取材方法で発進したメディア各社(産経・東スポ・スポニチ・報知・日刊スポーツ等)は、クラブの公式見解を是非とも忠実に発信して頂きたいものである。

一般社団法人OSAKAあかるクラブからのお知らせ (抜粋引用)

その会見の終了後、一部の報道関係者の方々から、当クラブの理事の一人に対して前キャプテンのやしきたかじん氏からの当クラブへの遺贈金に関する質問がなされました。 本来であれば、当クラブとしての公式回答は後日にすべきところでしたが、当該理事は、このような場での報道関係者の方々の質問に対応することに不慣れなこともあり、その場でのコメントに不正確な部分がございましたので、以下、状況説明と公式回答を掲載いたします。

<状況説明>

報道関係者様より「一部週刊誌などに報じられている『たかじんさんからあかるクラブへの寄付金を奥様の家鋪さくらさんが奪い返そうとした』という話は本当のことですか?」という内容のご質問があった際、これに対し当該理事は「奪い返そうとした」というのは語弊があると判断し、その場で不正確なコメントをしてしまいました。
OSAKAあかるクラブがやしきたかじん氏からの遺贈を受領した経緯及び上記のご質問に対するご回答は、以下に述べる通りであります。

<OSAKAあかるクラブの回答>

・遺言書内容・

『金2億円を、自分が生きてきた証として、「たかじんメモリアル」を設立し、大阪のために頑張ってくれた人に対して表彰し、金100万円から500万円を授与するものとするが、当面の運営は、大阪あかるクラブが行うため、同法人に遺贈する。運営が順調になれば新法人を設立することを希望する』

上記のやしきたかじん氏の遺言書の最後に記載されている「運営が順調になれば新法人を設立することを希望する」という内容に関し、家鋪さくらさんからは、「新法人で『たかじんメモリアル』の設立を行いたいので、OSAKAあかるクラブには遺贈を放棄して欲しい」との申し出がなされました。

この申し出に対して、当クラブは「ご遺言に記されたたかじんさんのご遺志を全うできるのであれば、新法人で『たかじんメモリアル』を実施していただくことは可能であります」、つまり遺贈を放棄するという選択肢もあるということをお伝えしました。その後、当クラブ内にて、やしきたかじん氏のご意志を全うするための遺贈放棄の条件に関し再度理事会で検討した結果、「新法人における当クラブの役割や、遺贈金を放棄した場合の新法人での2億円の使途などに関する合意文書を取り交わさせていただきたい」ということになり、家鋪さくらさんとの間で協議を行いましたが、結果的には当方のご提案にはご同意いただけず、両者の合意には至りませんでした。
(一般社団法人OSAKAあかるクラブからのお知らせ・全文)

★報道の軌道修正

状況が一転、産経新聞は軌道修正記事を出した。OSAKAあかるクラブの毅然とした意思表明の前には、大手マスコミと言えど無視は出来なかったようで、あたふたしたであろう光景が目に浮かぶ。この件は東スポも報じたが、あかるクラブ側の不始末を際立たせる文面が目立つ内容だった。東スポの東スポたる所以ではある。
(産経WEST・たかじん妻から「2億円遺贈」放棄の要求、やはりあった 「あかるクラブ」が一転認める)
(LIVEDOORNEWS/東スポ配信・たかじん妻「遺贈」返還請求 OSAKAあかるクラブ認める)

OSAKAあかるクラブ寄付金放棄騒動

★たかじんの遺志

たかじんが残した遺言書の中に三件の寄付先が記されており、その中の一つにたかじんがキャプテンを務める、「OSAKAあかるクラブ」があり、その金額は二億円と記されていた。寄付の趣旨は同クラブが発表した報告書に記されている通りだ
。(下記、寄付実行後に発表された)

今後、当クラブは、故人の遺志を具現化すべく誠実な努力を重ねてまいりますが、その最初のステップとして、故人が生前から強く希望し、遺言においても口述していた「たかじんメモリアル」設立に向けた企画策定を進めていく予定です。同メモリアルは、「大阪のために頑張った人を支援」するためのアワードで、対象となる方々を表彰することを主旨とします。

あかるクラブ











具体的には、「大阪のために頑張った人」を対象に、100~500万円の賞金を授与する表彰「たかじんメモリアル」の設立を希望しており、その運営を同クラブに委ねるとし、「運営が順調になれば、新法人を設立することを希望する」との遺言を残していた。大阪にこだわり同クラブ設立の旗振り役となったたかじんらしい意図が窺がえる善行と言える。


★さくらの思惑

一方、たかじん未亡人となったさくらは、故人の遺志とかけ離れたスタンスの行動に出る。既報記事を振り返ってみると、同クラブが主体となって運営されるべき資金の受領を放棄せよと迫っているのだ。

「たかじんの死後、さくら氏から『あかるクラブ』に遺贈される2億円をさくら氏が中心になって設立する新団体に全額渡してほしいという趣旨の要請があった」
(週刊朝日)

「さくらさん側は(たかじん氏が亡くなった)1月のうちに、同クラブに2億円の寄付の放棄を申し入れたのです。10月になってからは2度にわたって自分に渡すように折衝しました」
「さくら夫人側は、遺言書はたかじん氏の意志ではない、とまで言明したという」
(サンデー毎日)

さくらは、たかじん遺書に一億円寄付すると書かれた桃山学園に出向き、温井校長(当時)に脱税の片棒担ぎとも言える寄付金の迂回返還を迫ったが、たかじんが書いたと言って持参した「温井メモ」の真贋を訝られて失敗した経緯がある。この失敗訓からか、あかるクラブへの放棄作戦は、多少巧妙だったようだ。
(温井メモ詳細・宝島web)

以下に経緯を列挙する。

・遺書に書かれた「運営が順調になれば、新法人を設立することを希望する」の一文をテコに、二億円の回収を目論んだ。
・あかるクラブは一般財団法人なので、遺贈を受けると税金が10%かかる。自分は配偶者なので50%が控除され、私が配偶者として二億円を受け取り、新たな財団を作るほうがいい。などとたかじん死後間もない頃から、複数の理事に話していた。
・自分は公益財団法人を設立する方向で大物に相談している、とも話していた。
・これらの複数理事への遺贈放棄打診は8月末まで続き、同クラブとしての対応を迫られため、理事長と複数の理事が集まって協議した。
・最終的に、未亡人が公益財団法人を設立し、たかじんの遺志を継いで「アワード」を実現してくれるなら、そのアワードの運営にあかるクラブが参加するという前提であれば、放棄を検討してもいい、と遺贈放棄に傾きつつあった。
・2014年9月11日、あかるクラブ理事長や専務理事らのメンバーが、本人の意思を確認しようとさくらと会った。大物発起人の名を教えてほしいと訊くと、「安倍晋三、橋下徹、安藤忠雄、秋元康、星野仙一、ビートたけし、越智常雄(読売テレビ会長)、百田尚樹」の名を挙げた。
・同クラブ側は、「遺言書に書かれたアワードなどの、たかじんさんの遺志を新財団のほうで実現できるなら、遺贈は放棄するつもりなので、合意文書を結んだ上で放棄しましょう」と結んでその場は終わった。
・合意文書の内容は、あかるクラブは遺贈を放棄する代わりに、「たかじんさんの遺言書にある通り二億円は、たかじんアワードを含め、すべて公的なものに使うこと」、「新財団が二億円を使って、たかじんメモリアルやアワード等のイベントを行う際には、あかるクラブからも一人、協議の場に参加させること」という2つの条件を入れた。
・2014年10月16日、あかるクラブはさくらと協議の場を持つが、合意文書を見たさくらが激怒し、最初から話にならなかった。さくらは席に着くなり、「ここまで細かく2億円の使い道に関する条件を入れてくるということは、さくらを信用していないということですね」と言い、「放棄しなくても結構です。受理して勝手にやってください」、「ただし、今後いっさい、たかじんの肖像や名称は使って欲しくない」と言い放った。
・同クラブは、収支も会計報告もすべて公開しているので、金額の多少に関わらず誰も着服出来る仕組みになっていないと説明しても、さくら側は聞く耳を持たず、交渉は決裂した。
・同クラブは緊急理事会を開催し、従来の方針どおり、遺贈を受け取ることを確認した。
(引用:殉愛の真実より抜粋)

一連の流れを見ると、あかるクラブ側のたかじんの遺志を尊重しようとする姿勢がよくわかる。本来は遺言書が現認された時点で、2億円の所在は同クラブのものであり、さくらの放棄工作に応じる必要がない立場だ。応じたのはたかじんの妻との思いが有ったからこそ協議に応じ、至極当然の妥協案を提示したのだろう。
しかし、さくらが企んだのは寄付金の回収という故人の遺志をも踏みにじる行為であるが、奥底に秘められた魂胆は、もっと利己的なものであることが窺がいしれる。

まず以て、さくらがあかるクラブに、「あかるクラブは一般社団法人なので、遺贈に課税される」と説明したが、同クラブは「非営利型法人」として登記されており、寄付金等に関しては非課税である。このような基本的なことで無知を晒しながら放棄を迫られた方は、訝しかったことだろうと思う。
同クラブが提案した、「たかじんさんの遺言書にある通り二億円は、たかじんアワードを含め、すべて公的なものに使うこと」、「新財団が二億円を使って、たかじんメモリアルやアワード等のイベントを行う際には、あかるクラブからも一人、協議の場に参加させること」の2つの提案に対するさくらの反応に、彼女の本性が垣間見えた気がする。つまりは、自分が新財団法人の代表におさまる君臨願望と、2億円を自由に采配出来る環境が必要だったと推測している。それゆえ、2億円の使途の限定と、あかるクラブからの協議参加を不服としたのであろう。

捨てゼリフに吐いた、「たかじんの肖像も名前も使うな」の行りは、まさしく子供のケンカの最後っ屁みたいなもので、紳士的に対応したあかるクラブ理事の方々も仰天したことだろう。自分がその場に座る立場にあったとしたらこう呟いたはずた。「たかじんさん、躾けわるいやん、表に出せへんで」

★放棄交渉に現われた百田尚樹と井関猛親


もうひとつ驚くべき事実がある。それは、このあかるクラブとの協議の場に、さくら氏だけでなく百田尚樹とAZITO代表・井関猛親(9月11日のみ)も同席していた。それは百田尚樹も認めている。

「さくら氏に頼まれて知人のプロダクション関係者とともに交渉に同席しましたが、それはその場の発言をちゃんと聞いた証人としてでした」 (本人談)
(週刊朝日)

しかし、この報道以前に、放棄交渉の様子の詳細がyahoo知恵袋に投稿されていた。一部を引用する。

理事の面々が報告を受けて非常に驚いたことは、その話し合いの場に、何の予告もなしに、百田氏ともうひとりの放送関係者がさくら夫人に連れられて来ていたとのこと。そしてあかるクラブに出された要求というものは、一言で云えば「つべこべ条件をつけずに全額放棄すればいいんや」ということだったらしい。誰であっても百田氏や有力な放送関係者がいれば、それだけで大きな威圧を感じざるを得なかったのではないかと友人は云っていた。しかし、そういった威圧感にも関わらず、また今後予測されるであろう有形無形の圧力を危惧しながらも、たかじんの思いがどうであるかを重視し、無条件放棄はできないという結論を出したとのことだった。結局、弁護士とも相談の上、遺言書通りに進めていくということが妥当であるという判断をしたとのことである。
(2014/11/2320:32:37 yahoo知恵袋 )

これらを受けて、百田尚樹が弁明と取れるツイートを連発した。

前述のとおり、多額の税金がかかるのはウソである。

多くの報道を見ても、放棄を迫ったのは未亡人の方である。・あかるクラブ側はそれを受けて協議をしたに過ぎない。

無駄なく使えるとの論理はどんな論理なのか。課税のことを指しているのかもしれないが、その論理は破綻している。

未亡人の生活を縛るとは斯様な意味なのか。やはり2億円を私物化しようとしていた証左ではないのか。

★暴言

百田尚樹は自ら赴いた寄付金放棄作戦の鎮静化を謀ったのであろうが、殉愛の真実によると、まだまだ驚くエビソートが明かされている。

9月11日の協議の場に同行した井関猛親は、話し合いの途中に口を挟み、「たかじんさんが本当にやりたいと思っていたことを理解しているテレビ関係者や仕事の仲間が大勢いるんや~、まずいったんは金を(さくらに)渡して、それで進めるということでええやないか」と言った。この井関の発言は、メンバーも相当疑問に感じたようだ。
又、百田尚樹は雑談の中で、「文春から、さくらさんに対する失礼な質問状が来たので、俺がすぐに圧力をかけて記事を潰した」と話した。さらに、「これまでさくらを攻撃してきた娘やマネージャーのKはとんでもない奴た」「今は詳しいことは言えないが、近いうちにKは社会的に抹殺されることになるでしょう」と言い、同クラブメンバーは「百田さんはいったい、何を言ってんだろう」と訝しがった。
10月16日にも同席した百田尚樹は、「男らしくない、この前放棄すると言ったのに、なぜ細かい条件を付けてくるのか」「いったん放棄したうえで、(さくらと)一緒に考えればいいじゃないか」「2億円とう金額を聞いて、やっぱり自分たちで使いたいと思うようになったということなんでしょ。たかが2億円で卑しい」とまで言った。

いやはやである。両人とも放棄要求に加担したと取られかねない言動を残したものだ。
実はさくらが二人の加勢を得てでも放棄を迫ったのには、もう一つの理由があると睨んでいる。たかじん遺言書に、各寄付先が遺贈を放棄した場合は、その分をさくらが受け取るとの一文がある。だからこそ、寄付分をこっちに渡してから考えればいいとの言葉が出、監視される事を嫌った理由だろう。そうであるなら、桃山学院へ生活が出来なくなるとの理由を付け、寄付金迂回を迫った事実と根底は変わらない。
百田尚樹は「その席には私も同席した。以上が、ことの顛末である」とツイートしたが、何を以てして以上なのか、子細な事実を公表する義務があるのではないか。

同年12月、あかるクラブは遺贈を受け取ることを決定し、12月25日に遺言執行者より遺贈がなされた。さくらの最後っ屁、交渉に同行した百田と井関の言動を目のあたりにした同クラブは、放棄を選択せずに良かったと安堵したことだと思う。それは三途の川の向こうにいるたかじんも同じ思いだろう。


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