さくらがネットで調べると、食道が手術後に狭窄を起こした場合、「プジ―」という医療器具を使うと回復が早くなると知った。しかし、三田病院に旧式のものしかなく、順天堂大学等数病院に電話して詳しく訊くと、最新式の機器の方が効果が格段に高いとのことだった。
三田病院に導入を願い出るも「予算の問題」で難しいとの事だった。さくらはお金で済む問題なら自分でなんとかしようと考えた。
4月22日、伯父に電話して一億円をを無心する。病院にそれを見せて自家談判するつもりだったようだ。伯父はあまりの巨額に躊躇した。
【引用 :純愛 137P】
「そやけど、お前がそこまで言うんや。五千万円なら、貸してやる」
「一億円貸してほしんです」
伯父は電話の向こうで大きなため息をついた。
「住んでるのはどこや、小切手を持っていかせる」
(略)・・・・・さくらはプジ―の金額を知らずに一億円を見せると決めたが、病院はそのお金は使えない、導入は検討するとの返答だった。
たかじんは二カ月の絶食が必要と説明に来た医師達の伝え方が事務的だと批判している。「彼らにとって、たか
じんは患者の一人にすぎない」それが悔しかった。
★正体不明な伯父
またまた伯父さんの登場である。空いてるマンションを貸してくれたり、一億円をポンと貸してくれたり、5.000万円をくれたり、カトリックの洗礼を受けた時の代父であったりする。お金持ちなのは間違いないのだろうが何者なのだろうか、名前も職業も明かされていない。
何よりこの件を知るとたかじんは怒るはずだ。見しらぬ人からの借金は嫌がるだろうし、それ以上のお金を彼は持っている。
借りた一億円も所詮見せ金の意図が窺え、当然、病院はにべもなく拒否した。金額の割にあっさりとした記述に呆気に取られてしまい、意味のある項であったか疑問、さくらのこけおどしに百田尚樹が乗せられてしまったのか。(※伯父の詳細はこちら・謎の伯父)
▼たかじんが手術を受けた三田病院
★クレーム
病状説明は事務的に聞こえるものだ、余計な形容詞を使われると謝った認識を持つことになるからだ。さくらは「自分の家族がそうなったら淡々としていられるか」と泣きながら訴えたと言うが、失礼な言動を除き、言い方が悪いとの批判はクレーマーそのものだ。
しかし久保田医師だけは別だったと記してあり、たかじんの希望で主治医になった。この久保田医師こそが後に聖路加国際病院に移動し、たかじんの死亡診断書を書いた医師である。金スマにも出演した。