★大打撃を受けたさくら
2015年3月30日、ネットニュース「リテラ」が、殉愛騒動の新たな展開を報じ、2月23日に発売された、殉愛の検証本「百田尚樹殉愛の真実」(発行・宝島社)に対し、東京地裁へ出版差止め仮処分申立てをしていたことが明らかになった。
殉愛の真実とは、たかじんを看取った最後の妻・さくら未亡人を主人公としたノンフィクション小説・殉愛に対する多くの疑問に対して、徹底した取材力を裏付けとして暴いた話題の書である。昨年来、一部の紙・web媒体のみしか報じない展開の中、エネルギーを絶やすことなく真相究明に懸命だったTwitter民や2ch既婚女性板の可愛い奥様、ガールズチャンネル住民達から賞賛された。中には複数冊を購入して知人への配布や図書館への寄贈を実行する人々もいるという。
一方、大打撃を受けたのは、他ならぬさくら未亡人であろう。殉愛で描かれた無償の愛、ノン・セックスの処女性、セレブな帰国子女等の設定が崩壊、悪者に仕立てられたたかじん親族からの反撃、突如として豹変する人格、等々。赤裸々に書かれた実像は、まさに「おぞましい」ものであった。
一般的な常識人であるなら、ひっそりと身を隠さざるをえない局面だ。
しかし、それはあくまで一般人の感想にしか過ぎなかった。斜め上の展開だ、訴状内容を見て"何と言っていいのか分からない気分"にさせられたのだ。以下、リテラ記事を引用する。
★著作権侵害
『殉真』の取材・執筆を担当した宝島「殉愛騒動」取材班の記者の1人に接触。記者によると、さくら氏は3月2日付で東京地裁に仮処分を申し立てたというが、驚いたのはその理由だ。
「申立書の中で、さくら氏は件(くだん)の『温井メモ』がたかじんの真筆、つまりは本物だと主張しています。そして、『温井メモ』はたかじんの著作物なのだから、それを『殉真』や月刊『宝島』の4月号で勝手に、しかも、たかじんの筆によるものではないとして公開したのは著作権の侵害にあたる……こうした理由で、『殉真』と『宝島』4月号の出版差し止めを求めているのです」(記者)
(リテラ 2015.3.30)
西岡研介@birikskまあ……あのミラクルな仮処分申立の理由や、あれやこれや、ぜーんぶひっくるめて、それが「さくらさん」の「さくらさん」たる所以なんやろうなあ……(半笑い)というのが、取材班の共通した見解ですwww
2015/03/30 13:57:55
こんな愚挙に打って出た背景には何があるのだろうか。本来なら「名誉棄損」や「プライバシーの侵害」を理由とした「出版差止め仮処分申立」が一般的と言われている。たかじん長女が、殉愛発行元の幻冬舎に対して行った、出版差止め訴訟の際もそうだった(現在係争中)。リテラの取材に応じた専門家の談話を要約すると、名誉棄損を理由とした場合、宝島社の徹底した反論にあい、差止めまでに時間がかかる。手っ取り早く差止めに持ち込むには、「著作権侵害」だと考えたらしい。
素人が考えても不可解な理由だが、さくら側に勝算はあるのだろうか。むしろ、殉愛の真実で偽物と結論付けされたメモが、今度は法廷で確定されると、ますます窮地に追い込まれることになるのではないのか。これまでも沢山の詭弁を重ねて来ていることと重ね合せると、今度はどんなウルトラ級の"実は~"を出してくるのか、聞き耳を立てておこう。
宝島社側はすでに「反論書面」を提出しており、4月上旬にはさくら氏側の反論が予定されている。
★Twitterで見る識者の見解
盛田隆二@product1954中村憲昭弁護士、マジレスですが、私書やメールにも著作権が認められた判例があったように記憶するんですが、本件の「温井メモ」に関してはいかがなものでしょうか。 #殉愛の真実
2015/03/30 17:44:32
松井計@matsuikei
『剣と寒紅』の出版差し止めのときに使われた手ですよね。ただ、あのときは三島さんの書簡でもあり、それが作品の根幹をなしてましたからね。
2015/03/30 17:50:11
弁護士 中村憲昭@nakanori930リンチ殺人犯の手紙公開したフライデーの事件でも、著作物には当たりうるとしながら、報道のためなら正当な範囲内で許されるとしています
2015/03/30 18:30:54
盛田隆二@product1954『殉真』における「温井メモ」の公開は公益に資する報道か、が論点かと。
2015/03/30 18:41:47
RTリンチ殺人犯の手紙公開したフライデーの事件でも、著作物には当たりうるとしながら、報道のためなら正当な範囲内で許されると
弁護士 中村憲昭@nakanori930ただ、いずれにせよ、著作物と言えるためには、当該手紙が著作権法2条1項各号の要件を満たす必要があるわけで。
2015/03/30 18:44:16
松井計@matsuikei温井メモは当該書籍では捏造だという結論になってるわけですよね。つまり、出所不明の怪文書の扱い。著作権継承者として、その著作権の侵害を訴えるなら、やしき氏が書いたという立証義務が生じますよね。
2015/03/30 18:58:02
▼金スマSPで放送された温井メモ
温井メモとは、たかじんが一億円の寄付をすると遺言をした、母校・桃山学園校長の温井氏に宛てたメモのことだ。メモ内容を要約すると、「一旦寄付するが、さくらに戻してやってほしい」と書かれ、たかじん没後、さくらが桃山学園へ返還交渉に出向いた際に持参したものだ。このメモは殉愛の真実作中で、たかじんの自筆ではなく「捏造」されたものと結論付けされた"いわく付き"のもので、事件性も囁かれている代物だ。
(※詳細はこちらで・ エンディング・ノート)
「さくら側は(温井メモが)『これまで公表されたことがない』などと主張しているのですから、取材班の中でも、いったいこの人は何を言っているのかと……」(前出・記者)(リテラ 2015.3.30)
★終わりの始まり
殉愛の真実誌上で捏造メモと断定された際、鑑定の実作業をした青木鷹文氏が、リテラ記事が発せられた直後、掲示板にコメントを書込んだので紹介する。
xxxxxx 2015/03/30(月)
腹筋崩壊になりそうな著作権侵害という斜め上の争点…言い替えると「温井メモの真贋」が争点になったのよ。
宝島社側はこれで堂々と「原本出せ」と言えるわね。
ここを争点とした以上、当然お出し頂けるのでしょうね____
もちろん、宝島社側は鑑定や当事者以外も含む幅広い証言も含めて隙のない証拠を積み上げているわよ。
この裁判で宝島社が勝つ=事実上温井メモが偽造であることを証明したことになるわ。
だから「終りの始まり」になる可能性があるのよ。
xxxxxx 2015/03/30(月)
鑑定書はもう証拠として出ているわ。
京極さんも弁護士事務所も「温井メモは真筆」からスタートしているので著作権侵害でいけると思ったのよ。
実際、真筆なら裁判官次第で差し止めもあり得るから…だから喜んでたのでしょうね、期日が合いすぎなので。
あら、そう言えばあのメモが真筆でないなら、校長先生に見せて説得した訳だから偽造有印私文書の行使に当るような気がするわね__
京極さんとは殉愛著者の百田尚樹を指しているようだが、彼も弁護士もメモを本物と思っているようだ。さくらが本物だと頑として訴えたのだろうが、既に運命共同体と言える百田尚樹は別としても、弁護士は如何なる確証を得ているのか。或いは、窮地に追い込まれているさくらが、一縷の望みを託した負け戦覚悟で臨んだ争いなのか。
これまで三度の裁判で、やや理不尽とも取れる慰謝料をゲットしていることが「殉真」で明かされたが、今回は物理的証拠を要する裁判になるようだ。たかじん元弟子の打越氏、友人だったA氏、サンデー毎日(殉真著者・西岡研介氏twより)に続く、殉愛騒動だけで四度目となる訴訟魔のさくらには、そろそろ"敗北という名の鉄拳"が必要な時との思いを持つ人々は多いだろう。
▼「Nメモの真贋を問う著作権侵害がなぜ腹筋崩壊なのか」をチャートに(青木氏)
青木氏が「お出し頂けるでしょうね」と語りかけているように、件のメモを提出しない戦略も考えられるが、それならそれで氏の言葉通り、「終わりの始まり」であることに変わりはない。