こんな愚挙に打って出た背景には何があるのだろうか。本来なら「名誉棄損」や「プライバシーの侵害」を理由とした「出版差止め仮処分申立」が一般的と言われている。たかじん長女が、殉愛発行元の幻冬舎に対して行った、出版差止め訴訟の際もそうだった(現在係争中)。リテラの取材に応じた専門家の談話を要約すると、名誉棄損を理由とした場合、宝島社の徹底した反論にあい、差止めまでに時間がかかる。手っ取り早く差止めに持ち込むには、「著作権侵害」だと考えたらしい。

素人が考えても不可解な理由だが、さくら側に勝算はあるのだろうか。むしろ、殉愛の真実で偽物と結論付けされたメモが、今度は法廷で確定されると、ますます窮地に追い込まれることになるのではないのか。これまでも沢山の詭弁を重ねて来ていることと重ね合せると、今度はどんなウルトラ級の"実は~"を出してくるのか、聞き耳を立てておこう。
宝島社側はすでに「反論書面」を提出しており、4月上旬にはさくら氏側の反論が予定されている。


★Twitterで見る識者の見解






そもそも手紙とも言えない礼を欠いたものだが、数多く残したノートの一ページに書かれたこのメモ。しかも内容は寄付金を迂回させ相続税を逃れる、いわば脱税の片棒担ぎを依頼するものだ。これのどこに著作権を主張する根拠が存在するのだろうか。そもそもこのメモは、殉愛発売日に放送されたテレビ番組、「金スマ・たかじんSP」の中で紹介され世に出たものだ。さくら自身が提出したことに他ならず、前記の記者も困惑を隠さない。

「さくら側は(温井メモが)『これまで公表されたことがない』などと主張しているのですから、取材班の中でも、いったいこの人は何を言っているのかと……」(前出・記者)(リテラ 2015.3.30)

★終わりの始まり

殉愛の真実誌上で捏造メモと断定された際、鑑定の実作業をした青木鷹文氏が、リテラ記事が発せられた直後、掲示板にコメントを書込んだので紹介する。

xxxxxx 2015/03/30(月)
腹筋崩壊になりそうな著作権侵害という斜め上の争点…言い替えると「温井メモの真贋」が争点になったのよ。
宝島社側はこれで堂々と「原本出せ」と言えるわね。
ここを争点とした以上、当然お出し頂けるのでしょうね____
もちろん、宝島社側は鑑定や当事者以外も含む幅広い証言も含めて隙のない証拠を積み上げているわよ。
この裁判で宝島社が勝つ=事実上温井メモが偽造であることを証明したことになるわ。
だから「終りの始まり」になる可能性があるのよ。

xxxxxx 2015/03/30(月)
鑑定書はもう証拠として出ているわ。
京極さんも弁護士事務所も「温井メモは真筆」からスタートしているので著作権侵害でいけると思ったのよ。
実際、真筆なら裁判官次第で差し止めもあり得るから…だから喜んでたのでしょうね、期日が合いすぎなので。
あら、そう言えばあのメモが真筆でないなら、校長先生に見せて説得した訳だから偽造有印私文書の行使に当るような気がするわね__


京極さんとは殉愛著者の百田尚樹を指しているようだが、彼も弁護士もメモを本物と思っているようだ。さくらが本物だと頑として訴えたのだろうが、既に運命共同体と言える百田尚樹は別としても、弁護士は如何なる確証を得ているのか。或いは、窮地に追い込まれているさくらが、一縷の望みを託した負け戦覚悟で臨んだ争いなのか。
これまで三度の裁判で、やや理不尽とも取れる慰謝料をゲットしていることが「殉真」で明かされたが、今回は物理的証拠を要する裁判になるようだ。たかじん元弟子の打越氏、友人だったA氏、サンデー毎日(殉真著者・西岡研介氏twより)に続く、殉愛騒動だけで四度目となる訴訟魔のさくらには、そろそろ"敗北という名の鉄拳"が必要な時との思いを持つ人々は多いだろう。

▼「Nメモの真贋を問う著作権侵害がなぜ腹筋崩壊なのか」をチャートに(青木氏)
温位メモチャート










青木氏が「お出し頂けるでしょうね」と語りかけているように、件のメモを提出しない戦略も考えられるが、それならそれで氏の言葉通り、「終わりの始まり」であることに変わりはない。