★電話

2013年2月18日、ハワイから一時帰国していたたかじんは、東京三田病院でPET検査を受けた。経過は良好で3月のテレビ番組復帰に支障がないことが判明し、翌日大阪へ戻る。

2月21日、相原と新地へ飲みに行った際に、自宅に忘れたたかじんの携帯に電話が入る。何度も着信したためさくらが出ると、女は一気に話した。
「家からやから言うだけ言うね、明日、パンツ穿いていかへんから楽しみにしといてや」そう言うと切れた。
さくらは怒りが込み上げ、私が馬鹿にされているのかと思った。
23時頃相原とマンションに戻ったたかじんは、さくらが電話の件を話し怒ると、後の対応を相原に任せて寝室に引っ込んだ。相原は一時間も土下座しながら許しを請い帰った。
翌朝、たかじんはその女の母がガンなので人助けでお金を渡すだけで、今回が最後だと説明した。
さくらは腹が立ってハワイでプレゼントされた指輪を引き抜こうとすると、たかじんは「はずさんといて!」 と言いながらさくらにしがみついたが、さくらはハワイに戻らないと言い出す。

純愛 231P】
「ハニーはハワイに行ったらいいじゅない」
「さくらが行かへんのやったら、行かれへん」
「どうして、そんな勝手を言うの」
「ぼくの"エゴイズム"という歌、さくらも好きやんか。ほな、僕の言うてることわかるやろ」
エゴイズムという歌は、タイトル通り男のエゴを歌った曲だ。さくらは、こんな勝手な言い分はないと思った。
「歌が好きなだけで、歌詞の内容が正しいとは全然思っていない」
「そんな怖い顔せんといてえな。さくらはいつもニコニコして笑ってたらええねん」
(中略)
実はこの時点でも、まださくらとたかじんは一度も肉体関係がない。
これは私の想像だが、たかじんは体力に自信がなかったのかもしれない。実際、パソコンに残されたいた日記に、「さくらと結ばれたいが自信がない」という意味の事が書いてある。また日記を見る限り、病気が発覚する半年前くらいから、女性を家に呼んでも実際のセックスはしていない。露骨な表現になるが、別な形で処理してもらっている。(中略)
たかじんは本当に愛しているさくらに、それはさせたくないと思っていたようだ。


しかし、さくらは自分に魅力がないから、結婚する気がないから、都合のいい家政婦のような存在と思っているかもしれない。あとでややこしいことを言われないように、セックスもしないのかも・・・・・。さくらは女と会わないようにマンションを出る。

【引用: 純愛 231P】
お前の背中 抱きしめている同じ腕で
ほかの誰かのことを 抱く日もあるだろう
あの空のように 気持ちは迷い 流れてゆく
幸せにするなんて 約束できない
いつだって男はきまぐれで
新しい花に惹かれるけど
心ごと 疲れ果てた夜は ここに戻りたい
おまえのそばが Woo いちばんあたたかいから

(中略)

いつだって女は意地悪で
気付かないふりをしてくれるよ
だからそう 疲れ果てた夜はここに戻りたい
おまえのそばが Woo いちばんあたたかいから

(やしきたかじん「エゴイズム」より)

さくらが部屋に戻ると女は帰った後で、たかじんは「金だけわたした」と言ったが、さくらは荷物をまとめて自分のマンションに帰ると言い出した。たかじんはさくらの足にすがり付き「いま、僕は"泣いてもいいか"の歌と同じことしてるんや」と言った。
さくらは呆れたが、たかじんのプライベート用と仕事用の携帯に残っている、その女の番号とアドレスを消し、もう一つ記録用に持っている携帯を出すように求めた。「早よ、出さんかい!!」

★性的不能

たかじんにとってさくらの立ち位置はどうだったのか? これはほぼ全編に渡る疑問であり、読み手の感情が萎える素因であるが、そこは置いておこう。
強い不快感はたかじんの男としての矜持が、さくらと作者によって著しく損なわれている事だ。ノンフィクション小説"純愛"の主軸となる代名詞は、「ノン・セックスだった献身妻」なのだが、そこのオチがたかじんの性的不能では、まるで成人向けの4コマ漫画でも見ているような気分になる。
百田尚樹がベストセラー作家の名を汚してまでも、さくらに同情的な表現を用いたかった根拠は奈辺にあるのか。

早よ、出さんかい。これは関西ではよく使うセリフなのだろうか? 自分の地方では特に女性は使わない。もし自分が使われたならば、百年の恋も冷め即座に別れるだろう。

★エゴイズム

一方、たかじんのヒット曲を背景に使った描写は、この殉愛の中では異彩を放つページだと思う。しかし、もう一つの騒動が起きた。
百田尚樹が作中で引用したのは、たかじんの曲「エゴイズム」だが、青太字で著した部分がカットされている。このことだけが原因ではないが、この曲を作詞した及川眠子氏がtwitterで百田尚樹に異論を呈した。
及川氏はたかじんの曲を70曲以上作詞し、たかじんのことを知り尽くしている人だ。
百田尚樹は彼女の作品を引用しながら作者を知らなかっただけでなく、作者が意図する言葉の意味を理解していなかったようだ。
そこを指摘されると、「売名行為する作詞家というのも実に厄介や」と批判する暴挙に出、あらぬ敵を誘引する結果となった。 
(詳細は打算と逆襲カテゴリーにて)

【及川眠子twitterプロフから】
作詞家、プロデューサー。 代表曲は、Wink「愛が止まらない」「淋しい熱帯魚」、やしきたかじん「東京」、新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」など1,000曲以上。




▼この件については下記に詳しく掲載されている
百田尚樹さん「売名行為する作詞家というのも実に厄介や」 エヴァ作詞家を批判し波紋が広がる(ネトラボ)


★近況メール

無期限療養中の歌手でタレントのやしきたかじん(63)が31日、自身がレギュラー出演していた関西テレビのバラエティー番組「たかじんの胸いっぱい 怒濤の生放送2時間SP」にメールを送り、近況を報告した。

 たかじんは「猛暑の大阪を避けて別のところに来ていますが、こちらもかなり暑いです」と記し、避暑地で静養している様子。「ここでは『胸いっぱい』が放送されていませんので、DVDを送ってもらい毎週チェックしています」と復帰に向けて過ごしていることも明かした。さらに、「体調は焦らずゆっくり整えています。番組も夏の特番の季節ですね。楽しみにしています」と、つづった。

 出演者の大平サブローは「どこにいるんやろ。北の方かな」などと話し、たかじんの復帰を待ち望んでいた。http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/08/31/0006297710.shtml

▼やしきたかじん「エゴイズム」