★看病日記

百田尚樹は彼女の看病日記を見せられた。二十四時間たかじんに張り付き、三十分ごとに日記に書き、睡眠は数分だった。殆ど食事を摂らず看病を始めて8Kやせた。その献身ぶりは看護師達も驚いたとのことだ。

【引用: 141-142P】
「長いことナースやっていますが、ここまで夫のために看病する奥さんなんて見たことがありません」
「単に頑張るだけじゃなくて、勉強量がすごい。自分でも調べるし、医師やナースたちの勉強会にも参加する」(竹中看護師長)
「今だから言いますが、初めてお二人を見た時は、六十を過ぎた有名タレントに若い女性というカップルですから、ナースたちの間で『あの女性の目的って、やっばりお金かなぁ』と話したこともあります。でも、その後のさくらさんを見ていると、お金目的ではとてもことじゃないと思いました。」(細井順子ナース)
細井はさくらに同情しすぎて「別れろ」とまで言っている。
「(中略)・・・・・それで林(たかじんは偽名で入院)さんの浮気の話しを聞いた時は、本気で『こんな男とは別れたほうがいい、棄ててしまいなさい』と言いました。
さくらは清拭、おむつ交換、パジャマ洗濯、シーツ交換もした。(中略)、
便秘で便が出ない時は肛門に指を入れて、固くなった便を指で掻き出すことまでした。それらは本来、看護師の仕事だが、さくらは自分でやれることは自分でやろうと決めていた。その代わり、看護師にかやれない事は、きっちりとやってもらう。だから、たかじんが仕事ぶりをみて不安に感じたりした看護師に対しては、敢えて苦言を呈した。(中略)

★さくらが示した看病日記
看病






★摘便

人は数分単位だけの睡眠で何日耐えられるのか、精々2、3日ではないだろうか。しかも食事を摂れないたかじんが可哀相との理由で、自分も殆ど食事を摂らなかったようだが、本気で看病するのなら自身が倒れるのを防ごうとするのが常識的な考えだと思う。

清拭、おむつ交換は本人希望で付添いがやる場合も有り得るかも知れないが、パジャマは感染症予防で病院支給物の着用を求められ、それは病院で殺菌洗衣される。シーツ交換も必ず病院スタッフが行う。特にたかじんは機器装着期間が長く、寝たままでのシーツ交換のケースが多いので、ベッドから陥落する等の危険が伴うため、慣れたスタッフが行い家族にまかせる事は有り得ない。

さくらが固くなつた便を指で掻き出したそうだが、こちらはもっと有り得ないことだ。この行為は「摘便」という医療行為にあたり、資格を持ったスタッフでないと出来ないことになっている。同類の医療行為で言うと、病院から出された浣腸も医師・看護師が行うと定められている。その際は最低限血圧測定を行う。
次の頁で汚物はすべて素手で処理したと書かれているが、まさか摘便も・・・ネイル自慢の指で行っていない事を願うばかりだ。

さくらは自慢げに話したことだろうが、作者はこんな初歩的なことも調べていないことに驚くが、 さくらが医師や看護師の勉強会に出席したとの記述で、読者の目を欺けると思ったのだろうか。
だが、まだまだ驚きの行為が綴られる。


【引用: 純愛 141P】
このころ、さくらは掌の皮がすべて剥けている。これはたかじんの体を拭くときに熱いタオルを使うためだった。通常は四十度くらいの湯にタオルを浸けるのだが・・・(中略)・・・痩せて寒がりになっていたたかじんには、もっと温かいタオルで拭いてあげたかった。それで70度前後の熱湯にタオルを浸けた。すると、掌の皮が火傷のようになり、それを毎日繰り返しているうちに、掌の皮が剥けてしまったのだ。
(中略)
さくらは私に両手を開いて見せながら、「女の子の掌じゃないでしょう」と恥ずかしそうにた。たしかに、指紋がほとんど消え、皮も厚い。何度も皮膚が炎症を起こして剥けたからだ。

★熱湯

70度の熱湯でタオルを絞るのは不可能、たった1秒で組織破壊される。本当に出来るならさくら&百田コンビで動画にアップして見せてもらいたいものだ。
通常、病院では温熱器で温められた滅菌タオルを使う。三田病院ほどの総合病院でこの設備がないとは考えられず、病棟各フロアに用意されているはずだ。

温熱熱傷とは、熱湯、火焔、蒸気などの熱による損傷。人間の皮膚は45℃以上の温度で熱傷になる。45℃の場合1時間、70℃の場合1秒で組織の破壊が始まる。 (Wikipedia)

火傷で指紋が消えるのは火中にて爛れさせるまで焼かないと消えない。70度のお湯でのタオル洗浄が有り得ない話しなのでどうでもいいが・・・・奮闘ぶりを伝えたいのなら、重い肌荒れを表現した方が真実性が有ったと思う。

純愛でのこのページはさくらの献身ぶりを記したはずが、看護師に苦言を呈する一方で、看病人の役割を越えた行為を平然と行っている。やはりクレーマー体質なのだろうか。 三田病院の実態を貶めることにもなっており、掲示板上でも医療関係者から疑問を呈されている。是非、別れろと言った看護師を含め三田病院の見解を伺いたいものだ。

▼「患者を守る視点」を指摘された掲示板投稿

無理にでも美談にしたいがために
百田はよく知りもせず、よく調べもせず、
この間のツイッターの有田事件みたいに結論ありきで断じて
完璧な介護天使だったとしたいがためにいろいろ思い込みと無知さ、
あるいは故意的な捏造でねじ曲げてしまっていると思います
百田や出版側の責任もかなり大きいと思います

曝露の件もさくらが実際に嫡便をしたのかわかりませんが、
とにかく複数の看護師が、手袋をした方がいいとアドバイスした時に
看護側を守ることにだけ言及して
患者、たかじん側を手の菌などから守るためだということについて誰も言及しなかったと、そんな頭のおかしい病院だったと
(2ch 既婚女性板より)