★薬

たかじんはプロポーズした後、自分の胸を押さえトイレに駆け込んだ。どこか悪いのかとさくらに訊かれ、狭心症で時々痛むため薬を服用しているがあまり効かないと答えている。するとさくらはインターネットで服用している薬の事を調べた。


【引用:殉愛 44P】
「もしかしたら、狭心症じゃないかもしれませんよ」
「医者にもそう言われたんやけど・・・」
(中略)
「実は十二月に(人間ドッグ)行くはずだったんやけど・・・・・やめたんや」
「北野病院なら私の叔父が会員だから、すぐに行けますよ」
「(中略)・・・・同じ大阪の病院へ行くのは、紹介してもろた人が知ったら、気ぃわるうするし・・・・」
さくらは東京の病院を探した。
「山王病院はどうですか」
そう言うとたかじんは「それ、この前キャンセルしたところや、なんかいきにくいなぁ」と苦笑いしながら言った。
(中略)
彼は関係のあった女性に一度山王病院を紹介してもらっていた。しかしお金の貸し借りで揉め、キャンセルしたのだ。


その後1月16.17日、山王病院で検査を受ける事になる。

★周囲はガンを知っていた

食道ガンの症状は胸の痛みで発覚することが多い[食道がん症状]
人間ドック、大阪の病院、山王病院等のエピソードが次々と出てくるということは、たかじんの周囲ではさくらと出会う以前から、ガンの疑いが囁かれていたのだろう。
決定的なのは「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」(角岡伸彦著)に書かれているエピソードだ。たかじんが前妻へ「肺がん」に罹ったので面倒みてほしいと電話している。たかじんがさくらと出会う前と思われる2011年冬のことだ。肺ガンと食道ガンの違いはあるものの、殉愛で書かれた「狭心症」は事実を書き換えられた可能性が高い。
たかじんが懇意にしている大阪の伊東医師(整形医)が、結果的に東京の病院で受診すると聞いて安堵したとコメントを出している。

山王病院についても、さくらがネットで調べて探し当てたことになっているが、関西の人間がわざわざ探し当てて行く規模の病院ではないと思う。実際にガンの疑いが生じて他の病院を紹介している。殉愛の真実によると、たかじんが山王病院へ検査に出向いた際は、当時付き合っていた東京の女性が同行したとのことだ。殉愛の表現は、東京の女性が金銭トラブルを起こす人物としての設定と、病気に関してはさくらが全て貢献したとしたいがためだろう。
殉愛の中でAZITOの井関代表がたかじんに対し、自身が紹介した大阪の総合病院が「狭心症」と誤診したことを謝罪するシーンがある。これは一年近く前のことなので、狭心症の薬を服用していたのはこの時以来なのだろうが、依然として胸の痛みが治まらずガンの疑いが出たのだと思う。


たかじんの仕事関係者・友人・知人達の中で、その後利害関係が生じる人物達は、いつから、どの程度までガンのことを知っていたのだろうか。遺産や死後ビジネス等でお金への異常な執着を見せる未亡人は、たかじんと出会う以前から体調のことを知っていたと見立てる方が自然な気がする。
掲示板2chには、ガンに罹ったたかじんのお世話係として、友人が探し出して来たのがさくらとのタレコミがあった。匿名掲示板なので真偽不明だが、さくらのMoneyMoney人生を知った今となっては全くの作り話しとも思えないのだ。