★金スマ・たかじんSP

たかじん亡き後の「そこまで言っても委員会」は、視聴はするものの物足りなさを感じていた。コメンテーターも変わり、番組特有の毒気も削がれていた。特に司会がたかじんの留守を守っていたヤマヒロから辛坊治朗に変わった頃からは毎週見る事も無くなっていた。NOマネーも然りである。(胸いっぱいはカバーエリアを外れた)

冬が訪れようとしていた11月の或る日の夜、TBSの金スマで「たかじんSP」が放映されると知った。久方ぶりにたかじんの在りし日を偲べると思った。

たかじんの闘病生活と、それ以上に際立っていたのが、32歳年下の未亡人による献身的な看病ぶりが紹介された内容だった。彼女はたかじん死去の3ケ月前に入籍した、さくらと言う女性。たかじんと過ごした741日間の生活を、時のベストセラー作家である百田尚樹が書き下ろしたノンフィクション小説「殉愛」(幻冬社)の筋書きに沿った編成である。

▼金スマたかじんSP


★救急搬送の疑念

攻撃的な容姿と言論で知られる百田尚樹が、番組内で落涙し殉愛ぶりを語った。
たかじんが残した1.000枚に及ぶ手書きメモ、未亡人が書き綴ったノート30冊を超える看病日記、300時間を超える取材、「この半年間、命を削る思いで執筆した。こんな本はもう二度と書けない!」と作者は訴えた。共に涙した視聴者も数多に上るであろう。私も胡散臭い気がしないでもなかったが、テレビ的にはこんな演出だろうと思い、たかじんの冥福を祈る事にした。

しかし、気掛かりが一つ残った。死亡直後の報道では「食べ物が喉に詰まり死亡」となっていた。正月だから餅を詰まらせたのだろうかと妻と話した記憶が有る。金スマではそれが原因となっていない・・・何故だろう、どちらが正しいのだろう。その年の冬に、近所のお年寄りが食べ物を喉に詰まらせて亡くなっていたので、たかじんの件も脳裏に残っていた。

★始まりは「可愛い奥様達」 

金スマを視て「殉愛」を買おうかどうしようか思案していた。本来なら本屋に一直線なのだが、両目の治療を終えたばかりなので、新聞も一部分だけしか読まないようにしており、他はインターネットの文字を拡大して情報を拾う状態だったからだ。
そんな或る時、検索で引っ掛かってきたのが「2ch既婚女性板」だった。そこにはたかじん未亡人と、殉愛著者の百田尚樹氏の話題で白熱していた。流石に女性らしい視点の書込みに、引き寄せられるようにレスを追う事になった。

さくらにイタリア男性との結婚歴がある


或る日、掲示板の中はこの話題で騒然となり、それは事実であった。金スマSPでは結婚歴は無いと紹介されていた上、たかじんとは肉体関係が無かったエピソードも、重要なアピールポイントとなっていた。
遊び人とも言われた、たかじんの面目が立たないエピソードも披瀝されていたのに、百田尚樹の言う「天使設定」の崩壊ではないのか。

さくら結婚








▼結婚が判明した、さくらイタリア時代のブログhttps://web.archive.org/web/20120109030333/http://ameblo.jp/tiamo-italia/ 
(※結婚の詳細はこちらで・ミステリアスな伊人イヴァンとの結婚と離婚)

★次々と明らかになる疑惑

たかじんにシンパシーを感じていた者として、これは放っては置けない出来事である。いや、出来事を越して事件の臭いすら感じる。「殉愛」購読のきっかけだった。
金スマで感じながらも受け流していた胡散臭さが、文字で読むと際立ってくる。更に掲示板でも次々と明らかになる事実、そしてペンの向き加減は様々ながらも、ネットメディア、週刊誌等も取り上げる事態となった。twitter、まとめサイトでも白熱してきた。これは「重大な社会問題である」と認識するに至った。

一人の人間の死が、血肉を分けた家族の与り知らないところで一部の打算的な輩達による手段」だけに利用されていいものか、怒りを覚えた。
自分はひねくれ者なので、「殉愛」を引用しながら疑問を問いかけたい。